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側近が明かすオバマ大統領の広島訪問の理由

「開かれた歴史認識が未来に欠かせない」

オバマ大統領が5月27日に被爆地・広島を訪れることが決まった。大統領と「一心同体」と評され、スピーチライターも務めるベン・ローズ米大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)が訪問の裏側をMediumに投稿した。その内容とは。

題名は「広島を訪れる最初の現職米大統領」。「現職の大統領として初訪問なので、訪問目的と大統領のすることを詳しく説明したい」として始まる。

キャロライン・ケネディ駐日米国大使とジョン・ケリー国務長官が広島市を相次いで訪問したことを受け、また4月にG7外相会合が同市で開催されたこともあり、いまこそ、大統領が同市と聖地を訪れるのがふさわしいと考えている。

投稿にはケネディ大使とケリー国務長官が広島を訪問したときの写真が4枚使われている。

そこで5月27日、大統領は広島平和記念公園を訪れる。原子爆弾の犠牲者らを悼む市の中心にある場所だ。大統領はその場所とそこで起きた出来事の重要性についての自らの考えを伝える。大統領は、第二次世界大戦の終わりに原子爆弾を使った決定を再検討することはない。そうではなく、我々が共有する未来に焦点を当てた前向きなビジョンを示す。

ワシントンポスト紙によると、大統領として原爆投下への謝罪はしないという。

次の文章は「この訪問によって、大統領は、とてつもなく大きく壊滅的な戦争の人的犠牲を浮き彫りにする」と強調して始まる。

もちろん、アメリカは、第二次世界大戦で兵役についた男女、文民の指導者たちを永遠に誇りに思うだろう。我が国と世界が最大の脅威にあったとき、犠牲を払ってくれた。彼らの信念は正しいものであったし、とてつもなく大きな感謝の気持ちを表する。大統領は訪問直後の戦没者追悼記念日に、こうしたことを再び称えるだろう。この訪問で、戦時中に失われたすべての罪のない人々を追悼することができる。

今年の戦没者追悼記念日は5月30日。祝日で、従軍中に亡くなった米国の男女を追悼する。国内の退役軍人やその家族、現役の兵士たちへの配慮をにじませつつ、こう続けた。

大統領の広島滞在は、平和と核兵器のない世界の安全を希求するというアメリカの長い責任、そして大統領個人の責任を再度宣言するものになるだろう。

大統領が述べたように、アメリカは唯一核兵器を使った国として、この目的達成を導き続ける特別な責任がある」と訪問の狙いを明らかにした。

この責任によって、我々は核不拡散と核セキュリティを推進する努力をし、これは大統領が開催した4回の核セキュリティ・サミットのコアとなるテーマだが、また、我々の安全保障と世界の大国の政策から核兵器の役割を減らす具体的な歩みを進めてきた。

最後に、この訪問は、アメリカと日本が、お互いの利益や共有する価値観、永続的な両国民の友愛の精神にもとづいた深くて持続的な同盟をここまで築き上げてきたことを象徴するものにもなるだろう。

最後は未来へのメッセージで締めた。「今日、我々が日本ともつ関係は第二次世界大戦の終わりには想像もつかないものだった。だが今日、アメリカと日本はすべての重要な世界的課題に協力して取り組んでいる

この絆は、共通の利益だけではなく、戦後に深めてきた共通の人類への理解に根ざしたものだ。我々は我々の軍の日本における役割を誇りに思う。それは、我々の同盟国を守り、地域の平和と安定を確保し、人道的な大惨事に対応することだ。だが、我々が共に取り組むことは終わっていない。我々は、我々の共有する安全を保障しつつ、核兵器のないより平和な世界に向けて、ともに努力し続ける。

在日米軍の重要性を指摘する一文は、共和党の大統領候補となる見込みのドナルド・トランプ氏と対照をなす。トランプ氏は、日本側が在日米軍の費用を全て負担しなければ、米軍を引き上げるべきだと主張している。

歴史の開かれた認識が、我々が共有する過去、今日の我々が生きる世界を形作る原動力、子や孫たちのために希求する未来、これらを理解するため欠かせないと知らしめるものにしたいと思って、大統領とそのチームはこの訪問を実現する。

「歴史の開かれた認識」「我々が共有する過去を理解すること」。この言葉は日本とアメリカの関係にとどまらない、歴史認識のあり方に対するメッセージとも読める。


バズフィード・ジャパン アダプテーション・リポーター

Saki Mizorokiに連絡する メールアドレス:saki.mizoroki@buzzfeed.com.

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