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DVを訴えると「世間」はこうバッシングする ジョニー・デップ離婚報道

真偽のほどはわからない。だが反応は類型化される。

ジョニー・デップと15ヶ月の結婚生活の後、裁判所に離婚を申し立てたアンバー・ハード。デップのドメスティック・バイオレンス(DV)を訴え、裁判所はデップに対してハードへの接近を禁止する命令を出した。

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ハードのほほにはアザ。アンバーの弁護士によると、デップが電話を投げつけたときにできたと主張している。

デップはコメントを出していないが、デップの弁護士はハードに対して「虐待を主張することで早々に金銭的解決を手に入れようとしている」と非難している。

ハリウッドの超有名カップルの離婚訴訟とあって、DV問題に大きな注目が集まる。ハードが偽証している可能性もある。デップがハードに暴力を振るったのか、両者の意見は食い違ったままだ。

虐待する人間は「怪物」のような人間であって、公共の場で魅力的に優しく振舞う人間が暴力を振るうはずがないという「神話」だ。

「虐待者は特定の『タイプ』の人間だという危険な考え方が未だにあります。千数百メートル遠くからでも見分けられるという」。DV被害に詳しいWomen's Aid の担当者はBuzzFeed Newsに話した。

「DVの実態はもっと複雑です。とくに、暴力が身体的なものでない場合。DVは社会のどの領域にもあります。典型的な被害者や虐待者がいるわけではないのです」

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DVで訴えられたり、有罪となったりする人間は、「いかにも虐待しそうな人」には見えないこともある。チャーリー・シーン、クリス・ブラウン、クリスチャン・スレーター、ビル・コスビー。しかも、虐待を訴えられることで、イメージが壊されたり、キャリアの道を閉ざされたりすることは珍しい。

訴えられた側がDVをする人間とは信じにくい場合、人々の関心は訴えた側に移る。訴えが嘘だという証拠を探し始め、「本物の犠牲者」はどう振舞うべきかを主張する。

Amber Heard is all smiles after meeting with her lawyers https://t.co/lBCs5hNah0

記事のコメント欄には「宝くじに当たったみたいな笑顔だ」「いやらしいヤツに見えたね」

「もしデップが本当に虐待者なのだとしたら、なぜハードはデップと笑顔でいる写真があるのか」と非難される。「DVの被害者は四六時中、被害を受けているので、いつも悲惨な姿で、怯えている」はずで、「笑顔を見せることも、楽しい時間を過ごすこともない」という「神話」だ。

確かに、DVの被害者は うつ状態や自殺行動の傾向が高いという統計もある。だが、「ケガをするような激しい暴力が毎日おきている」とは限らない

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デップと笑顔を見せていた彼女の写真に対して、「本当、彼といるときの彼女は本当に不幸せそうにみえる…」と皮肉のツイートも。

That's true, she looked so unhappy with him... #JohnnyDeppIsInnocent #WeAreWithYouJohnnyDepp

被害の証拠を求める。だが証拠がもたらされると、捏造したのではないかと疑うのだ。

デイリーメールの記事に付いた「アザは魔法みたいに消えたのだろうか…怪しいね」というコメントは7850回以上支持された。

被害者に原因があるのではないか、という主張もされる。ハードの場合は、バイセクシャルであることがクローズアップされた。

what does amber being bisexual and having lesbian friends have to do with anything? FUCK the media seriously..

カナダ犯罪被害者情報センター(CRCVC)は「親密な関係において男性が女性を虐待する場合、男性の虐待行為に対する責任が女性に負わされることが多い」としている。「男性が犯罪者となる場合、仕事のストレスや薬物乱用のせいにして、自分の行動に責任を取らないこともある。こうした傾向は、犯罪者の虐待行為の責任を極小化する方向へ働く」

性犯罪の被害にあった女性に対して、法廷で浴びせられる言葉も同様だ。「どんな服装だったのか」「どこで飲んでいたのか」「軽薄すぎたんじゃないか」。被害者が犯罪者を挑発したのではないか、という主張だ。

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近しい人間による「虐待されたことはない」という証言によって、被害の訴えが嘘ではないかという疑いが強まる。

元パートナーのヴァネッサ・パラディもデップを擁護

TMZは、リリー=ローズの母で、デップのパートナーだったヴァネッサ・パラディの手紙を掲載。パラディは「ジョニー・デップはわたしの2人の子どもの父親であり、繊細で、愛情あふれ、愛すべき人です。そして心から、最近の彼に対する訴えはあまりにも無礼なものだと思います。ジョニーを知る年月で、彼は肉体的に私を虐待したことは一度もないし、これは私が素晴らしい14年間を過ごした男性に対するものだとは思えません」と書いた。

友人も擁護

お笑いタレントで、デップと親しいダグ・スタンホープは5月29日、TheWrapに「ジョニー・デップはアンバー・ハードに脅されていた」という題で、デップは「アンバー(ハード)が離れていこうとしていて、彼女の条件に合意しないならば、公に嘘をつくと脅されたため気落ちしている、と打ち明けた」と書いた。(ハードは6月3日にスタンホープを名誉毀損で訴えた

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二人の関係の中で起きることは、二人がよそで見せる行動と大きく違うこともありうる。DVをする人間は、良き父で、良き友人であり続けることもある。虐待する人間は「いつも怪物である」というのは「神話」に過ぎない。

金目当て?

離婚に際して、ハードが金銭を要求していることも、証言が嘘である理由として挙げられている。

ハードは「金目当てに異性を誘惑する人」という意味の「gold-digger」と呼ばれ、偽物の傷をつくっていると非難された。

一方、こんなツイートも多くリツイートされている。

世間「なぜドメスティック・バイオレンスに対して声をあげないんだ。助けを求める代わりに、黙って耐えるんだ」

アンバー・ハード「デップが虐待したという写真を提出し、言葉で説明し、警察に訴えた。離婚と、今後のドメスティック・バイオレンスを防ぐために接近禁止命令を申し立てた」

世間「有罪が確定するまでは無実」「結論に飛びつくな」「全容がわかったわけじゃない」「メディアの話を信じるな」「彼はそんなタイプの男には見えない」「彼女は金目当てだ」「金が欲しいだけだ」

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バズフィード・ジャパン アダプテーション・リポーター

Saki Mizorokiに連絡する メールアドレス:saki.mizoroki@buzzfeed.com.

Rossalyn Warren is a senior reporter for BuzzFeed News and is based in London.

Rossalyn Warrenに連絡する メールアドレス:rossalyn.warren@buzzfeed.com.

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