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出生率アップ「子作りの日」 砂時計を持たせた女性の広告が大炎上、撤回

今回は日本じゃなかった

女性の右手には砂時計。左手はお腹の上。「美しさに年齢はない。生殖にはある」

出生率アップを狙ったイタリアのキャンペーン広告が大炎上。政府は広告を撤回した。

「すべてのひとへの侮辱だ。子どもが産めないひと、産みたいけど、仕事がないひと。22日。私の誕生日は台無しだ」と人気作家が突っ込む。

Il #fertilityday è un insulto a tutti: a chi non riesce a procreare e a chi vorrebbe ma non ha lavoro. E il 22 mi rovinerà il compleanno.

9月22日はこの作家ロベルト・サビアーノの誕生日であり……

9月22日は「子作りの日(#fertilityday)」に指定された。ベアトリーチェ・ロレンツィン保健相が打ち上げた。

イタリアは昨年、生まれた子どもの数は48.8万人で、1861年に国が統合されてから最低を記録した。欧州委員会によると、2014年、女性1人が産む子どもの数は平均1.37人でEU平均の1.58より低かった。充実した支援策が奏功しているフランスは2.01だ。(日本は1.46=2015年)
John Thys / AFP / Getty Images

イタリアは昨年、生まれた子どもの数は48.8万人で、1861年に国が統合されてから最低を記録した。

欧州委員会によると、2014年、女性1人が産む子どもの数は平均1.37人でEU平均の1.58より低かった。充実した支援策が奏功しているフランスは2.01だ。(日本は1.46=2015年)

キャンペーンのため12の広告画像がつくられた。これが炎上した。

左上「急げ!コウノトリを待つな」 右上「若い親たち。クリエイティブになる一番の方法」 左下「生殖は公共財産です」 中央下「未来のためにゆりかごを準備しましょう」 右下「憲法は、責任ある家族計画を保護します」

12の広告の中には男性に宛てたものも。バナナの皮に「男性の生殖能力は、想像以上に、ダメになりやすい」と標語。

「制度化されたいじめだ」「女性を消費期限付きの商品のように扱っている」「偽善」などと指摘するFacebook投稿。

Facebook: Paola.Taverna.M5S

こんなツッコミも。「私の国は1920年代に逆戻りした。とても不愉快です」

my country got back to the 20s, im so disgusted #fertilityday

1920年代とは、ムッソリーニ率いるファシスト党が台頭した時代。

「#子作りの日 で、1920年代に戻った」

広告とムッソリーニ時代の多産奨励を並べて「違いがわかるかな」と皮肉るツイート

「もうたくさんだ」と切れたのは保健相との会議を拒否したジャーナリストのジュリア・ブラシさん。子どもを産む道具にされた女性を描く小説「侍女の物語」を引き合いに出した。

舞台は近未来国家。子どもの数が減り、「侍女」は支配階級の子どもを産むためだけの道具として生かされる。
早川書房 / Amazon / Via amazon.co.jp

舞台は近未来国家。子どもの数が減り、「侍女」は支配階級の子どもを産むためだけの道具として生かされる。

若者の3人に1人に仕事がない。

25歳以下の若者の失業率は、36.9%で、EUではギリシャ(50.4%)とスペイン(43.9%)に次いで高かった(5月現在)。

「多くの人は仕事に就けなければ、家族を持とうとは思わない」と専門家も指摘する。

マッテオ・レンツィ首相も距離を置いた。

Telegraphによるとラジオでこう話した。「私の友人では、広告を見て子どもを持とうと思った人はいません。フルタイムの仕事に就けて、住宅ローンが借りられて、家に近い保育園に空きがあれば、子どもを持つんです」
Philippe Huguen / AFP / Getty Images

Telegraphによるとラジオでこう話した。「私の友人では、広告を見て子どもを持とうと思った人はいません。フルタイムの仕事に就けて、住宅ローンが借りられて、家に近い保育園に空きがあれば、子どもを持つんです」

というわけで、こんなパロディーが登場。「私の雇用契約より、妊娠期間は、長く続く」

altro che #fertilityday... vogliamo scegliere se e quando fare figli, liberi dal ricatto della precarietÃ

妊娠検査薬の結果はこうだった。「海外へ行って、仕事を探そう」

バズフィード・ジャパン アダプテーション・リポーター

Saki Mizorokiに連絡する メールアドレス:saki.mizoroki@buzzfeed.com.

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