SHINeeテミンがファンに伝えたいこと

    日本で初めてのフルアルバム「TAEMIN」発売へ。ソロ活動への思いを語った

    SHINeeのテミンが、日本で初となるフルアルバム「TAEMIN」を11月28日にリリースする。全国ソロツアー中のテミンに、ニューアルバムにこめた思いや、日本のファンへのメッセージを聞いた。

    全部含めていまのテミン

    ――今回のアルバムには、ご自身の名前を冠していますね。

    これまで韓国で出したソロアルバムと、いままで日本で出したミニアルバム、そして今回新たに収録した新曲…。全部含めていまのテミンを表現できるアルバムです。

    日本で初めてのフルアルバムなので、僕自身を紹介するんだ、という意気込みをこめました。

    お客さんと一緒に

    ――初めての全国ソロツアー中ですが、選曲にあたってはライブも意識したのでしょうか。

    僕がパフォーマンスを見せるだけではなくて、お客さんと一緒にステージをつくりたい。そう思って選曲しました。

    「HOLY WATER」はお客さんと手を振りながら歌いたいですね。そうすることで、曲がより魅力的になると思います。「MARS」もお客さんと一緒に歌いたい曲です。

    ダンサー殺しのテクニック

    ――「さよならひとり」などの振り付けをしている菅原小春さんが「ダンサー殺し」と評するほどのダンスの腕前は、どのようにして磨いてきたのでしょう。

    もちろんトレーニングもしていますが、子どものころからダンスを始めて、素晴らしい方々からダンススキルや表現の型を学べたことが幸運だったと思っています。

    菅原小春さん、イアン・イーストウッドさんをはじめ、たくさんの方から影響を受けました。

    SHINeeのデビュー曲「Replay」の振り付けをしてくださった、仲宗根梨乃さんとのご縁も大きかった。そこから「目線」が変わった気がします。

    ――アルバム収録曲で特にダンスが気に入っている曲は。

    それぞれの曲に違った魅力がありますが、個人的には「さよならひとり」かな。

    感情表現が大切な曲。ある時は激しく、また別の日は静かに、という感じで、その時の自分の感情によっても変わってきます。

    ソロとSHINeeの関係

    ――ソロ活動とSHINeeでの活動は、それぞれどのように刺激を与えあっていますか。

    チームとしてステージに上がる時はお互いに頼っていける。一人だと寂しい時もあります。

    だけど、一人の時も、SHINeeでの色々な経験があったからこそちゃんとできる。SHINeeでも、一人でやった経験を生かせている気がしますね。

    SHINeeの時はインタビューでもあんまりしゃべらない、静かで内向的なタイプだったのですが、ソロの場合は自分が全部言わないといけない。だから、そういう方法を勉強したりもしました。

    ファンのおかげで立ち直れる

    ――「Under My Skin」には、《最悪な僕》《自分を上手く愛せなくて理想の姿はみ出した》という歌詞があります。テミンさんにも自己嫌悪に陥ることがあるのでしょうか。

    もちろんです。理由もなく悲しくなったり、なんとなく寂しくなったりすることは、誰にでもあることだと思います。

    そこから立ち直るためにはキッカケが必要。僕の場合はファンの皆さんやメンバーがキッカケになっています。そういうことを歌詞に表現した曲です。

    暗い部分もありますが、希望のメッセージが入っているんです。

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    SMTOWN / Via youtu.be

    テミン (TAEMIN) - 「Under My Skin」 MUSIC VIDEO (Full Version)

    ――ライブでも「Under My Skin」を歌う前のMCで「ファン皆さんやメンバーが僕の光です」とおっしゃっていましたね。

    はい。ステージ上で激しく踊って疲れている時も、ファンの皆さんの大きな歓声のおかげで頑張れます。

    どんな時でも応援して、味方になってくれる人がいる。待っていてくれる人がいる。とても感謝しています。

    うれしかったメンバーの一言

    ――「Better Man」の歌詞には《ボロボロに傷ついた夜も壁に立ちすくむ日も 君のたった一言だけで僕は翼を手にする》とあります。これまでSHINeeのメンバーから掛けられた言葉で、「翼」をもらえたうれしい一言は。

    それは多いですね。本当に家族みたいな関係なので。お互いに恥ずかしいから、あまり言わないんですけど(笑)

    (韓国で)初めてのソロアルバムを出した時、メンバーが「頑張ってね」と伝えてくれて。なんてことない言葉ですが、胸の深いところまで、気持ちが全部伝わってくる一言でした。そこまで僕のことを考えてくれているんだなと。

    キーさんは、僕がこの間インスタライブをした時にコメントをくれて。「君、インスタライブの操作できるの?」って、からかうような感じだったんですけど(笑)

    オンユさんも急にメッセージを送ってくれます。どこにいても、突拍子もなく。「今日の公演頑張ってね」とか。メッセージを見ると、ああオンユさんだなあと感じられます。

    「家族」のような存在

    ――確かに「家族」に連絡する時って、あまりタイミングを気にしないですよね。普通の友達だと「ライブ当日は忙しいかな?」と遠慮してしまいそうですが、「家族」だからこそ遠慮もいらないのかもしれない。

    本当にそうですね。

    それからミンホさんも、僕が公演とか活動をしているところに、わざわざサプライズで来てくれるんですよ。

    僕がステージをしている時に、いきなり「テミーン!来たよー!」って。「えーっ何だ!?」ってなります(笑)

    ――逆にテミンさんからメンバーに連絡することもあるのですか。

    元々やらないタイプだったのですが、最近は送るようにしています。

    キーさんがいま韓国でソロアルバムを準備しているのですが、「キーさんの写真見たよー。カッコよかった」とか感想を伝えてますね。

    笑顔で優しい人がいいな

    ――「Drip Drop」は歌詞が非常に官能的ですが、テミンさんは女性のどんな仕草に魅力を感じますか。

    僕を見て、自然な笑顔で笑ってくれる優しい人がいいかなって思ってます。

    ――初めての全国ツアー中ですが、日本のファンの反応はどうですか。

    日本のファンの方は集中力が素晴らしいです。

    もちろん韓国、ヨーロッパ、アメリカなどほかの国にも、それぞれの魅力がありますが、日本の方は集中して見てくれる。丁寧に応援してくれるイメージがあります。

    最後まで見守って

    ――今後の抱負をお聞かせください。

    「テミン」という人間をいろんなところで見せていきたいですね。音楽性やパフォーマンスを含めて、皆さんに喜んでいただけるように頑張りたいです。

    日本語ももっと勉強しないといけないですし。あとは元気でいたいですね。元気は大事だから。

    ――最後にファンへメッセージをお願いします。

    9月からのホールツアーを終えて、これからアリーナ公演です(武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで11月24〜26日)。皆さんからもらった力でこれまで頑張れました。

    いま幸せな生活を過ごせているのは、ファンの皆さんのおかげだと思っています。お返しできるように頑張るので、ぜひ最後の最後まで見守ってください。

    どんどん寒くなるので、あたたかい服を着て、あたたかい飲み物を飲んで、風邪を引かないようにしてくださいね。