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ノンスタ石田が「僕はイクメンじゃない」と語る理由

子ども向け夏休み企画「ももたろう」に主演。「子どもたちにもママにも楽しんでもらえる舞台を」

生後11ヶ月の双子の姉妹の子育てに励む、お笑いコンビ「NON STYLE」の石田明さん。

作・演出・主演を務める子ども向け夏休み企画「ももたろう」が、7月23日から東京・新宿のルミネtheよしもとで始まる。

「子どもたちにもママにも楽しんでもらえるものにしたい」と語る石田さんに、育児や舞台への思いを聞いた。

8月13日(日)21:55・21:56に、東京都内の病院で、第一子・第二子となる双子の女児が誕生しましたので、ご報告させていただきます。幸せなことに母子ともに健康で、立ち会うことも出来ました。もう感謝しかありません。笑顔の絶えない家庭を築けるようがんばります https://t.co/PJf3yOuU6a

子どもがかわいすぎて…

昨年8月13日、一気に2人の娘のパパになった。Twitterやブログには、愛くるしい写真を多数アップしている。

「絶対に顔を写さんとこうと自分のなかで決めてるんですけど、あまりにもかわいくて載せちゃいそうになって。アカン、アカンって」

「昔はSNSに子どもの写真を上げる人に対してなんで? と思ってたんですけど、気付いたら僕が一番上げてました(笑)」

もともと細い目をさらに細めて、嬉しそうに語る。

朝からいっぱい遊んでもらったから父ちゃんフル充電です。仕事してきまーす

泣き声の音程も同じ

双子ならではの面白さもある。

「動きがピッタリ合いますし、泣き声も同じ音程で。2人でコソコソしゃべったりもするんですよ。何言ってるかわからないですけど」

1人でも大変な育児。双子となると苦労も多いのでは?

「地域の双子会があって、そこで色々と先輩方に教えてもらえるんです。たとえばバギーでも『これは子どもが長く座っていられない』『こっちは軽いけど荷物かけたら倒れやすい』とか、意見交換できるんで」

家で使っているベビー用のイスも、双子会の先輩に譲ってもらったのだそうだ。

あー、朝出かける前に双子の娘が起きてくれた。嬉しい!でも一刻も早く嫁さんと一緒に2度寝して欲しい!いってきます

虚弱からキャラ変?

双子はすくすく育ち、体重もそれぞれ8キロを超えた。

骨がもろ過ぎて医師から「しっぺ禁止」を言い渡されるほどの虚弱キャラが売りだったのに、双子の抱っこで日に日に体力が増してきた。

#医者に言われた衝撃的な一言 骨が弱すぎて・・・ 医者「石田さんね、しっぺとかもしないでください。やられる方もやる方も」 石田「え?」 医者「嫌でしょ?しっぺで折れるの」 石田「そんなことあります?」 医者「ありますよ、石田さんの骨密度なら」 石田「・・・」 医者「ドクターストップです」 https://t.co/bR63ApjdIB

「そりゃあ体力つきました。どんどんガタイ良くなっていって。困ったもんです。商売上がったりですよ(笑)」

つかまり立ちやつたい歩きで家中を元気に動きまわり、夫婦のスペースは狭まる一方だという。

「やらせてもらう」

子どもの爪切りは、石田さんの担当だ。

「自分ができる範囲のことはやりたい。今日も色々やらせてもらいました。朝ご飯の離乳食もやらせてもらったし」

「やってやった」ではなく、「やらせてもらった」という言葉が自然に出てくる。

「オムツを替えている」と言いながら、「でもウンチはちょっと…」みたいな、なんちゃってイクメンとは次元が違う。

「ウンチなんかめちゃめちゃ楽しいですよ。便秘の時は綿棒にベビーオイルをつけてお尻をツンツンってやって。『頑張れ、頑張れ! ヒッヒッフー』とか、嫁さんと笑いながらやってます」

そもそも石田さんは、自分のことを「イクメン」だとはまったく思っていない。

「ただの子どものストーカー(笑) ほんまに、チャンスがあれば一緒にいたい。育児してるっていう感じではなくて、遊んでもらってるみたいな」

寝かしつけながらネタづくり

もとより段取りや準備が好きな性格だが、子どもが生まれてからは一層、時間の使い方に気を配るようになった。

「たとえば2時間、留守番することになったら、その間に家のために何ができるか、前日の夜からシミュレーションするんです。脱出ゲームじゃないですけど、あれやって、これやって…って」

いまは収まったが、夜泣きが激しかったころは石田さんが寝かしつけをしていた。事前に妻が搾乳したミルクをあげ、抱っこ紐で双子をあやしながら、漫才のネタを考える。

「僕の仕事は移動が多い。東京-大阪間なら2時間半、寝られますからね。前は移動時間をネタづくりに当ててたんですけど、その場所を変えて、夜中子どもを見ながらにしたっていうだけで」

漫才に生きる子育て経験

子育て経験は漫才にも生きる。石田さんのプライベートや、相方の井上裕介さんとの関係性の変化が、笑いに反映されているという。

「やっぱり漫才って、人間性を出し合いながら面白くするんで。ちょっと前、井上がテレビですごい売れてる時だったら、僕はガムシャラに熱で勝負せんとダメやったんですね、漫才として」

「いまだと、順風満帆な僕に対して、嫌われ役の井上が嫉妬するような関係性が出てくる。すると、僕はもっと鬱陶しく振る舞えるし、井上のおちょくり方も変わってくるんです」

みなさん!! 日曜日満喫してますかぁ!?

赤ちゃんはとかく手がかかる。親の言うことなどまったく聞かない、究極の「自分勝手」な存在だ。

そんなままならない存在と日々向き合うことで、自由奔放な井上さんを見る目も少しは優しくなったりしないものだろうか?

「井上に関して言うと、自分勝手は赤ちゃん並みなのに、赤ちゃんのかわいさが一切ない。プラスマイナスのマイナスだけですから。ただの自分勝手なヤツなので、許すことはないです(キッパリ)」

「ももたろう」に挑む理由

子どもが小さいうちは、遊びに行ける場所も限られる。なかでも「笑い」は、ファミリー向けの娯楽の選択肢には、なかなか入りづらい。

パパ友、ママ友からそんな実情を聞き、赤ちゃんや幼児連れの家族にも気軽に見に来てもらおうと企画したのが、今回の舞台「ももたろう」だ。

誰もが知っている「桃太郎」の物語に、 チャンバラや戦隊モノ、コメディーなど子どもが好きな要素をギュッと詰めこんだ。

子どもの集中力を考え、上演時間は45分。料金も中学生以上1500円、3歳以上500円(2歳以下はひざ上無料)と格安に抑えた。

一方で衣装の戦隊スーツには、惜しみなく制作費を投じた。出演者のギャラも合わせると、「満席になっても大赤字。みんなで泣きながら内職します」と笑う。

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子どもたちはもちろん、親も楽しませたいと意気込む。

「裏テーマとして、ママが普通に笑っているところを子どもに見せたいんです。どこへ行っても、ママってほんまにつらそうな顔してるじゃないですか。実際、大変やし」

「子どもからすると、ママは自分に対しては笑顔を見せてくれるけど、『ママが何かを見て笑っている』のを目にすることって意外に少ないと思うんです」

「自分が楽しかった、ママもすごく笑ってたとなれば、きっと子どもは舞台を好きになってくれる。それが目標ですね」

「ももたろう」の公演は7/23、24、26、27、30、8/1、3、7、9、10。午前10:15開場、10:30開演。

問い合わせは、チケットよしもと(0570-550-100)へ。

BuzzFeed JapanNews