Updated on 2018年7月19日. Posted on 2018年7月18日

    西松屋がいつもガラガラな理由

    BGMを流さない、のぼりを立てない、ワゴンセールをしない…。ないないづくしの異色戦略

    ベビー・子ども用品の老舗「西松屋」の店内はいつも静かで、BGMを流していません。

    「眠った赤ちゃんを起こさないため」「子どもの声や足音が聞こえやすいように」…。ネット上には様々な推測の声があがっています。

    実際のところはどうなんでしょうか。BuzzFeedは西松屋チェーン(兵庫県姫路市)に理由を聞きました。

    西松屋チェーン提供

    ベビー用品の老舗「西松屋」

    「お買い物に集中できない」

    ――どうして店内で音楽を流していないのですか? ネット上では「赤ちゃんや子どもへの配慮ではないか」という声がありますが…。

    BGMがあるとお客様がお買い物に集中できません。販売促進にならず、不要なのではないかという議論があり、十年以上前にBGMを取りやめました。

    お客様にお買い物を純粋に楽しんでいただくことが目的で、「赤ちゃんを起こさない」「子どもの足音を聞こえやすくする」といったことを意識したわけではありません。

    ただ、結果としてそうした効果が生まれ、お客様にゆったり安心してお買い物をしていただけるのであれば、私どもとしても本当にうれしいことです。

    あくまで「お客様のため」というのが第一義ですが、BGMをやめたことで副産物的に経費節減の効果も得られました。

    逆張りの「ガラガラ戦略」

    ――店をあえてガラガラにし、繁盛店をつくらない戦略をとっているというのは本当ですか。

    店が混雑すると商品を手に取りづらいですし、レジに行列もできる。お客様はお買い物が苦痛になってしまいます。

    弊社では、比較的近いエリアにお店を出して、お客様が最寄りのお店にすぐにお買い物に行けるようにしています(6月20日現在で全国974店舗)。

    そうやって個々のお店をあえて「ガラガラ店舗」にすることで、お客様にゆっくりとお買い回りしていただくことを目指しているのです。

    西松屋チェーン提供

    西松屋の店内

    ワゴンセールをしないワケ

    ――そのほかにも色々と売り場に工夫を凝らしているとか。

    のぼりは立てず、不要なポップは極力使わないようにしています。

    フックにかける商品は手前に向かって傾斜がついており、商品を手にとると後ろのものが自動的に前に出てくる仕掛けになっています。

    それから、ワゴンセールは行っていません。ワゴンがあると通行の妨げになりますし、洋服を折りたたむ作業も発生する。ハンガーで陳列した方が、パッと一目で商品がわかるからです。

    BuzzFeed JapanNews


    Contact Ryosuke Kamba at ryosuke.kamba@buzzfeed.com.

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