ウソでしょ…菜々緒の「変身願望」が斜め上すぎたんだけど!

    映画『地獄の花園』でヤンキーOLを演じた菜々緒が、内に秘めた意外な「変身願望」を明かした。

    個性派揃いのヤンキーOLたちが、血で血を洗う抗争に明け暮れる――。ぶっ飛んだ設定の映画『地獄の花園』が公開された。

    凶悪なメイクと、まくし立てるような罵詈雑言で「悪魔の朱里」を演じきった菜々緒は、「内なるヤンキーが出た」と振り返る。

    一方、ヤンキーとはまったく別方向の変身願望もあるようで……。

    「めちゃくちゃモテてみたいですね」「奪い合いをされたい」「キュンキュンがいいんです!」と謎の熱弁を振るう意外な一面も明かした。

    ケンカ上等なOL映画

    ――OLの日常とヤンキーの非日常が絶妙に混ざり合った映画です。メンチの切り方やケンカの口上も含めてヤンキーぶりが非常にハマっていましたが、演じるうえで苦労した点はありましたか?

    ありがとうございます。自分の中にある悪魔的なもの、普段ため込んでるものも含め、そこにぶつけていくっていう感じはあったかもしれないです。

    さっきのエピソードを聞いていただいたら、ナチュラルに出るのはおわかりですよね?(笑)

    コーンロウだったり、メイクだったりっていうビジュアルのインパクトも強かった。セットしてもらいながらスイッチを入れていったので、そこもパワーとして加わってるんじゃないかと思います。

    「内なるヤンキーが出た」

    ――ヤンキーものの映画や漫画を見たりして、研究したのかと思ってました。あそこまでのヤンキーは周りになかなかいないでしょうし。

    そうですね。学生時代とかすごい地味だったので。

    出身地を聞かれて埼玉って答えると、「絶対ヤンキーだったでしょ!」って言われるんですけど。

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    ワーナー ブラザース 公式チャンネル / Via youtu.be

    映画『地獄の花園』本予告 2021年5月21日(金)全国公開

    ――僕も埼玉出身ですけど、そんな言われます?

    結構言われることが多くて。そんなに埼玉ってヤンキーなイメージあるんだって。

    私自身は地味な方だったから、意外とヤンキーっぽいイメージあるんだなと。

    ――逆に言うと、ヤンキー感を掴むのに苦労したのかな?とも思ったのですが。

    いや、そこは意外とスッと入ってきたんですよね。やっぱり内にあるものですかね。

    ――内なるヤンキーが。

    内なるヤンキーが出た。宿っていたものが出た感じです(笑)

    基本は個人行動

    ――映画の中では「安藤一派」のリーダーとして仲間を率いていく役どころですが、私生活では集団行動と個人行動、どちらが好きですか。

    個人です。個人の方が楽。プライベートは基本、何でも1人でやっちゃいますね。

    ――旅行の手配とかも全部自分で?

    はい。こういうお仕事をさせていただいていると、色々やってもらうことが当たり前になってしまいがちなんですけど、だからこそ自分でやりたいなっていうのもあって。

    その分、普段やってもらっていることのありがたさも実感できるので。

    めちゃくちゃモテてみたい

    ――今回はヤンキーOLに変身したわけですけど、ほかにも変身願望はあったりしますか?

    めちゃくちゃモテてみたいですね。

    あるじゃないですか、ヒロインが男に奪い合われるみたいな展開。あれ、1回経験してみたいです(笑)

    ――魔性の人みたいな?

    魔性じゃなくても、本当に純粋に男心をくすぐる方って、やっぱりいると思うんですよ。

    ――「私のためにケンカしないで〜」的な。

    そうそう、それです! めちゃくちゃ取り合われたいっていうのはあります。

    「萌音ちゃんいいな〜」

    ――意外な願望が(笑)

    最近、思ったんですよ。ドラマをやらせてもらった時に、ヒロインがイケメン2人に取り合われるみたいな展開があって……。

    ――『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』は、まさにそういう感じでしたね。

    そうです、そうです。(上白石)萌音ちゃんいいな〜と思いながら見てました。うらやましいなって。

    で、すごい思ったんです。こういう役やりたい!って。

    ――菜々緒さんの可憐なヒロイン役、ちょっと見たくなってきました。

    本当ですか。取り合われたい、奪い合いされたい! ヤバイ、今日一の熱量(笑)

    この熱意、わかります?

    ――男性たちの奪い合いで言ったら『バチェロレッテ』とかもありますけど。

    そういう感じじゃないんですよね。わかります?

    ――す、すみません。違ってましたか。

    違うんですよ。

    ――(圧がすごい…)もう少しリアルな感じですかね?

    そう、リアルなやつなんですよね。何て言ったらいいんだろう……。

    ――奪い合いと言ってもドロドロではなくて。

    できればフレッシュがいい。キュンキュンがいいんです! そういう願望はありますね。

    わかるかな、この熱意。わかります?

    非日常のトキメキを

    ――真剣さが伝わってきました。ごめんなさい、完全に熱量を見誤ってました。最後に今後の抱負をお願いします……。

    今回の朱里みたいなパンチのある役、強いキャラクターっていうのは、私が今までやってきたものを見て「菜々緒に演じてもらいたい」と考えてもらえたからこそ、お話をいただけたと思うんですね。

    そういう役は今後も続けていきたいですし、役者としての幅を広げるためにも、まったく別の「取り合われちゃう」みたいな役もやってみたいです。

    非日常的なトキメキを、お芝居を通して感じられたらいいなって。仕事でもプライベートでも、やったことのないことには基本的に何でもチャレンジするスタンスなので。

    いろんなことに挑戦して、自分の可能性を広げていけたらいいな、と思っています。

    〈菜々緒〉 1988年生まれ。埼玉県出身。2009年、本格的に芸能活動をスタート。2012年には、『主に泣いてます』(フジテレビ系)でテレビドラマ初主演を果たす。以降、フジテレビ系『FIRST CLASS』(2014年)、NHK 大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017年)などに出演。ドラマ・映画・雑誌・CMで多彩な活躍を見せている。

    今年もTBS系『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』や、映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら』『地獄の花園』など出演作の公開が相次いでおり、7月期の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』にも出演が決まっている。