「日本のタトゥー、世界から尊敬」 来日したマオリの彫り師が語ったこと

    高円寺のタトゥーイベントに飛び入り参加

    ニュージーランドの先住民族、マオリ族の彫り師らが先月来日し、日本のタトゥー愛好家や彫り師と文化交流した。

    BuzzFeed Newsは、彫り師であり、ニュージーランドの高等教育機関「Eastern Institute of Technology」の教授(マオリ芸術)でもあるデレク・ラデリさんに、日本のタトゥー規制について話を聞いた。

    タトゥーイベントに参加

    デレクさんら一行は4月24日、ジャーナリストのケロッピー前田さんが東京・高円寺で開催したタトゥーイベントに飛び入り参加。

    観客たちに「モコ」と呼ばれるマオリの伝統的なタトゥーを披露し、民族舞踊の「ハカ」を踊った。

    国内では、医師免許なしにタトゥーを入れることは医師法違反にあたるとして、近年、彫り師の摘発が相次いだ。大阪地裁は昨年9月、彫り師の男性に対して罰金15万円の有罪判決を言い渡している(控訴中)。

    難関の医師免許取得を彫り師に義務付ければ、事実上の「タトゥー禁止令」にもなりかねない。彫り師からは、タトゥーに特化したライセンス制度を求める声も上がる。

    「文化として扱うべき」

    こうした実情をどう受け止めるのか。デレクさんは「規制の詳しい事情はわからない」と断ったうえで、こう続けた。

    「日本のタトゥー(刺青)は世界中から尊敬されている偉大なアート。なぜダメなのか、また逆にどうして残していくべきなのか、きちんと考えた方がいい」

    「長年続いてきたこのアートを文化として扱うべきだし、アイデンティティーとして維持していく必要がある。マオリがタトゥーを守ってきたように、日本の人たちにも文化を守ってほしい」

    BuzzFeed JapanNews