「なんか…いろんなことを思い出しました。いろんなことを乗り越えて…。つらいことも含めて、どんなにつらくても生きていかなきゃいけないんだっていう」
「いままでのいろんな自分のなかの思いが…。落ち着かなきゃ、落ち着かなきゃと思いながら、すごくライブのような気持ちで、息も思いもこのなかに入っていった気がしました」
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LiSA - 炎 / THE FIRST TAKE
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌『炎(ほむら)』が、映画とともに大きな注目を集めているLiSA。
一発録りのパフォーマンスを収録する人気企画「THE FIRST TAKE」で『炎』を歌い上げた動画は、1900万回以上再生されている。
映像の最後、感極まった様子で涙を流し、途切れ途切れに言葉を継いだLiSAの胸中には、どんな思いが去来していたのか。動画公開の翌日、本人に聞いた。
チャート席巻、55冠獲得

――『炎』は各種音楽チャートで首位を獲得し、55冠を達成しました。
すごいですね。
――「THE FIRST TAKE」の動画でラストで涙を流していた理由は。
この『炎』という楽曲は、気持ちを受け継ぎ、生きていく覚悟をする歌だと思っています。
私自身にもそういう経験があって。その相手が最後に私たちに託してくれた思いが、すごく強く、大きく響き過ぎて…。
(受け継ぐことを)決意する気持ちと、まだすがっていたい気持ちと、曲の最後に半々な状態になってしまったんですね。
「覚悟」の歌

――特定の誰か、イメージする人がいたのでしょうか。
そうですね。やっぱり身内だったりとか。私も33歳なので、そういう経験がいくつかあります。
幸せを失ったすべての人の歌だと思っているので。どんな形であれ、誰かに託された思いを連れて生きていく、覚悟をする歌だと思っています。
心に炎を灯す時

――LiSAさんが歌詞のように「心に炎を灯す」のはどんな時ですか。
ステージに立つ直前とか、勇気を出して一歩踏み出す時ですね。私、すごくビビりなので(笑)
何かを新しく始める時には、すごく勇気がいる。人前で歌う瞬間っていうのは一番、心に炎が灯っていると思います。

〈LiSA〉 6月24日生まれ。岐阜県出身。2011年、ミニアルバム『Letters to U』でソロデビュー。数々のアニメ主題歌を手がけ、2019年末にはアニメ『鬼滅の刃』の主題歌『紅蓮華』で、NHK紅白歌合戦出場を果たした。今年10月14日に最新アルバム『LEO-NiNE』をリリース。同時リリースのシングル『炎』は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌として大ヒット。各種音楽チャートで1位を飾り、55冠を達成した。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』あらすじ
