この広告考えた人、天才すぎるだろ…

    「デザイナーが酔っぱらって広告が作れませんでした」

    「お詫び デザイナーが酔っぱらって広告が作れませんでした」

    そんな攻めすぎな新聞広告が話題です。

    「この広告、思い切りがすごい…!」

    パーティークリエイターのアフロマンスさんが1月24日、Twitterに広告の写真を投稿すると、たちまち4万4千回以上リツイートされ、14万を超える「いいね」がつきました。

    広告主は「肥前酒類販売株式会社」。麦焼酎「よかばんた」の広告なのに、当のデザイナーが酔っぱらってしまって完成できず、お詫びを出したという体になっています。

    1985年の攻めすぎ広告

    実はこれ、1985年4月1日の佐賀新聞に掲載された、エイプリル・フール特集の一環。

    この全面広告には「よかばんた」以外にも、「邪馬台国の金印発見」とか「高校入試に“替え玉” ラーメン店で同級生そそのかす」といったウソのニュースが満載です。

    「お断り」の欄では、こんな風に種明かしされています。

    「きょうは四月一日。エイプリル・フールにちなみ、虚実ないまぜの紙面をつくってみました。読者の皆様はどんなウソを楽しまれましたか?〈略〉 肥前酒販(株) 敬白」

    話題の広告を展示中

    この広告を手がけた「佐賀広告センター」は1月27日まで、佐賀市にある「佐賀バルーンミュージアム」で、設立50周年を記念した「ア★チャ~展(アド・ベンチャー展)」を開催中。

    Twitterを沸かせた「お詫び」広告のレプリカも展示されている。

    佐賀広告センター企画制作部長の河野憲二さんは、展示のために過去の新聞広告のデータベースを調べていたところ、偶然この広告を見つけた。

    「昔の制作マンは頭をひねって、いまでは考えられないような素晴らしい広告づくりをしていた。最近は『キレイ』な広告が多いが、我々もそこに一石を投じるような面白い広告をつくっていきたい」と河野さん。

    展示は10〜17時。26、27日の14時半〜15時半には、センターのOBを招いて、当時の広告の裏話を聞くギャラリートークも予定している。

    「今回の広告以外にも、楽しめるコンテンツがたくさんあるので、ぜひおいでください」