
ロバート・A・ハインラインの名作SF小説を山崎賢人の主演で映画化した『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』が、6月25日に公開された。
1995年と2025年の日本を舞台に、罠にはめられすべてを失った科学者が大切なものを取り戻すために奔走する。
ヒロインを演じるのは清原果耶。NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』でも注目を集める実力派俳優が、自身の見据える「2025年の未来像」を語った。
【ハフポストでは、清原さんインタビューの別バージョンを公開中:朝ドラ俳優・清原果耶が涙した日「もう大号泣。連日、大号泣です」】
犬派?猫派?

――主人公の飼い猫の「ピート」がとってもかわいいですが、清原さんは猫派・犬派どっちですか?
私は犬派です。
実家でミニチュアダックスを飼っていて、「ココ」っていいます。
――ペットとしては犬派。ご自身の性格的には?
たぶん、猫だと思います。ひとりで動くのが好きなタイプです。
監督とぶつかることも

――劇中に「冷凍睡眠」という技術が登場しますが、いま現在、この技術があったら使ってみたいと思いますか。
思わないですね。
もちろん、病気などの問題で冷凍睡眠を選びたい人もいるかもしれませんが、私自身は「普通に生きていてもきっといいことあるだろうな」と思いますので。冷凍睡眠はもったいないかなって。
――もったいないです! 朝ドラの行方も気になりますし。『夏への扉』は主人公たちが果敢に逆境を乗り越えていく物語ですが、清原さんが過去に遭遇したピンチは?
お芝居って正解がないじゃないですか。台本を読んで監督とぶつかったこともいっぱいありますし、そのなかで毎作、毎作、頑張らなきゃいけない壁みたいなものはあります。
たとえば『俺の話は長い』(日本テレビ系)では、コメディーをやったのが初めてで大変でしたし、すごく勉強になりました。
コメディー特有のテンポ感というか、普段の実生活では絶対やらないツッコミとかをビシバシやっていかなきゃいけない役で、監督が「それ違うよ」「ここでこうやって(ツッコミを)入れるんだよ」と教えてくださったりしたので、何とか乗り越えられた作品でした。
生田斗真さんに引っ張られ…

――生田斗真さんとの楽しい掛け合いからは、まったくそんな苦労を感じませんでした。
生田さんに引っ張ってもらって、段々慣れていく感じでした。やったことのないジャンルのお芝居の開拓はすごく不安になるし、大丈夫かな?って思います。
――『俺の話は長い』めちゃくちゃ面白かったので、ぜひまたコメディー挑戦してほしいです。
もう1回やってみたいです!
――演じるにあたって、監督とのコミュニケーションも大事にされているのですね。
話し合いはすごく良くします。
台本を読んで「何でこのセリフ、このタイミングで言うんだろう?」とか、「この行動は何なんだろう?」という疑問がわいてきたら、監督と話して解決していく、ということはするようにしていますね。
不安定なままだと、お芝居できないこともあるので。
清原果耶の2025年

――映画では2025年が描かれていますが、清原さんは2025年にどうなっていたいですか。
2025年……。
――4年後っていう微妙な近未来ですけど。
面白いですよね、微妙な近未来。でも、楽しんで芝居していてほしいな、とは思いますね。
芝居とか映画とか作品をつくることがものすごく好きなので、そこまでちゃんと楽しくやってるかい?って思います。
――「やってるかい?」いいですね。
ライトな感じで(笑)
――その頃には取材もできないぐらいのビッグな感じに……
いえいえ、そんなことないです!
――4年後またインタビューさせてください。
その時はぜひ、お願いいたします。

清原果耶(きよはら・かや)
2002年1月30日生まれ。大阪出身。2015年、NHK連続テレビ小説『あさが来た』で俳優デビュー。2018年、『透明なゆりかご』(NHK)で連続ドラマ初主演。2020年、『宇宙でいちばんあかるい屋根』で映画初主演。
代表作に、映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『3月のライオン』『ちはやふる -結び-』、ドラマ『なつぞら』(NHK)、『俺の話は長い』(日本テレビ)など。
現在、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』にヒロインとして出演中。10月1日には、映画『護られなかった者たちへ』が公開予定。
『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』
YouTubeでこの動画を見る
科学者の高倉宗一郎(山崎賢人)は、いまは亡き養父・松下の会社で研究に打ち込んでいた。松下の娘・璃子(清原果耶)、愛猫ピートと過ごす幸せな日々は、ある謀略によって暗転してしまう。重要な研究の完成を目前に「冷凍睡眠」させられてしまった宗一郎が目を覚ますと、そこは30年後、2025年の東京だった――。大切な人を救うために時を超えるSFラブストーリー。