子どものころ、保育園に現れた2匹の怪獣を探している人がいます。
『ノドの迷路』(青林工藝舎)などの作品で知られる、漫画家・イラストレーターの逆柱いみりさんです。
Twitterに怪獣と一緒に写った園児らの集合写真を投稿したところ、3200リツイートされ、6800を超える「いいね」が集まりました。
「やさしい怪獣でした」
拡散されたのは、昨年12月25日の《50年前に静岡市の保育園に出現した2体の怪獣。今年も正体わからずか....》というツイートです。
逆柱さんは当時、静岡市内にある「静岡ホーム保育学園」に通っていました。
「4歳くらいだったとおもうので昭和43年(1968年)かなぁ。園児の服のかんじから春か秋でしょうね。たぶん午前10時ごろ」と振り返ります。
後列中央部の男の子3人は、怪獣を怖がるどころか手をつないではしゃいでいます。向かって右側、先生のすぐ横に立つ怪獣と手をつなぎ、笑っているのが逆柱さんです。
逆柱さんは「左の子がヒロオちゃん、真ん中の子がマコちゃん、右が自分の怪獣狂3人でもう大興奮でしたね」「やさしい怪獣でしたよ」とツイートしています。
静岡各地で目撃情報
投稿に対し、目撃証言や当時の写真が次々と寄せられました。
「ウチの園にもこの2体来た!」
「僕が通っていた幼稚園にも来ました。玉入れの玉をぶつけて遊びました」
「1968~69年頃、沼津市内の幼稚園にも怪獣着ぐるみ2体がやってきました」
三島市や旧榛原町(牧之原市)など、情報は静岡県内でのものばかりだといいます。
BuzzFeedが静岡ホーム保育学園に取材したところ、この写真が園内で撮影されたものであることは間違いないそうです。
園長の横山羊子さんは「ぜひ見つかるといいなと思っております」と話しています。
「怪獣が好き」
逆柱さんは2017年7月にも《僕が子供の頃、保育園に現れた正体不明の怪獣コンビ》と書いて、怪獣の写真をアップしています。
なぜ大人になってから、怪獣の正体を突き止めようとしているのでしょうか。
「怪獣というものが好きということもあり、ほかに写真があれば見てみたいなと」と逆柱さん。
「この怪獣以外のものでもよいので、テレビや映画で見たことのない怪獣の写真がありましたら見せてちゃぶだい」と呼びかけています。