スケッチブックの上の目玉焼きがあまりにもリアルすぎて、別の意味で話題です。
スケッチブックに目玉焼きを乗せて横に色鉛筆を並べました
「スケッチブックに目玉焼きを乗せて横に色鉛筆を並べました」
『ぷにんぷにんぷ』などの著書があるイラストレーター・漫画家の前川さなえさんが、Twitterでつぶやくと、4万回以上リツイートされ、11万を超える「いいね」がつきました。
「拡大すると目玉焼きに紙の目が出てますね。色の乗りにくい色鉛筆でこれは凄い」
「これ目玉焼きだけじゃなくて、机もスケッチブックも、色鉛筆も全部描いてますよね?
凄すぎませんか!!!!!」
返信欄には、目玉焼きのリアルさを讃える書き込みが次々に寄せられました。
本物ソックリ?
あー、最近Twitterでよく見るやつだ。「本物ソックリ!」的なやつでしょ?とブラウザを閉じかけたアナタ、ちょっと待って!
前川さんの最初の投稿文をよーく読んでみてください。
「スケッチブックに目玉焼きを乗せて」ってハッキリ書いてありますよね。そう、つまりコレ、リアルっていうか本物の目玉焼きなんです。この後、もう一度焼き直して、朝食としておいしくいただいたのだとか。
はじめからそう書いてますが、本当に目玉焼きをスケッチブックに乗せて色鉛筆並べただけですよ。この後もう一度焼き直してから朝ごはんに食べました。
本当のことを書いたのに…
だまし絵かと思いきや、別の意味でだまされてたー! 一体どうして、こんな手の込んだ仕掛けを思いついたのでしょうか。
BuzzFeedが前川さんに聞くと、こんな答えが返ってきました。
「最近Twitterでよく『本物と区別つかないすごい絵』が流れてくるので、それを見慣れてしまったツイッター民は本物を紙の上に置いた画像でも絵に見えちゃうんじゃないかとふと思ったら、実際にやってみたくてたまらなくなって」
ちょっとした実験でしたが、思っていた以上に「絵」と捉える人が多く、反響の大きさに驚いたそうです。
「まったく予想外でした。テキストで本当のことしか書いていないので、『画像見てびっくり、文読んでなーんだ』でクスっとしてもらえれば、くらいに思ってたんですが、もう反射的に『すごい絵ですね!』と反応する方がけっこういらして、あわわわってなりました」
「『ネタバラシ楽しみです』と言われても、最初のツイートで全部書いているので…(笑)」
「絵のような目玉焼き」のコツ
前川さんは「本物の目玉焼きのような絵の描き方」ならぬ、「まるで絵のような目玉焼きの焼き方」をブログでも紹介しています。
本物の目玉焼きような絵の描き方、ではなくまるで絵のような目玉焼きの焼き方。ポイントは黄身と白身を「時間差で焼く」ことです。 クリママ!〜CreativeMama〜 : 絵?本物?見る人 https://t.co/342RBQXMYY
それっぽく仕上げるコツは、先に白身、後から黄身と分けて焼くこと。
「『食品サンプルかと思った』という方もみえましたが、いかにも"本物っぽくない"目玉焼きになるようにはこだわりました。焦げとか気泡があるとリアルになってしまうので、なるべくのっぺりした質感になるように、弱火でじっくり火を通してます」
私もやってみたい!という方、チャレンジの際は「時間差」と火加減に気をつけてくださいね。