クリスマスソングと言えば、マライア・キャリー🎄

「恋人たちのクリスマス(All I Want For Christmas Is You)」は、その中でも一番の大ヒット曲!
このヒット曲は、マライアの激動の子ども時代から生まれた。
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マライアは、白人と黒人のバイレイシャルで、子ども時代に人種差別もずいぶんと経験している。家族の問題があったこともほのめかしているが、あまり詳しくは口にしない。
「クリスマスはいつも完璧であって欲しかったの」マライアは、最近リリースされたAmazon Musicのミニ・ドキュメンタリーでそう話している。

「だから、『大きくなったら、絶対に台なしになんかさせない、毎年クリスマスを完璧にするんだから』と思っていた」マライアはそう振り返る。

アルバム2枚、EP盤レコード1枚(「マライア・キャリー」「エモーションズ」「MTVアンプラグド」)を出したあとに、クリスマスアルバムをやらないかと持ちかけられたが、あまり気乗りがしなかったそう。

「『クリスマスアルバムって言ったら、普通はキャリアが終盤になってからやるものじゃないの?』って思った」マライアはそう話している。

それに、クリスマスアルバムをやる場合、昔ながらのクリスマスソングをカバーするのが一般的だった。その方が、視聴者が慣れ親しんでいて、愛着があるからだ。

だが、自身もソングライターであるマライアは、自分でもクリスマスソングを書きたかった。

そこでマライアは、クリスマスの電球や飾りを取り出してきて、録音スタジオを トミー・モトーラ(当時の夫)とのスイート・ホームへと変身させた。
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ある意味、これが、家庭、そして結婚に、祝祭、幸せ、元気を作り出すマライアのやり方だった。モトーラとは、最終的に離婚に終わったが。
1994年8月、マライアは、パートナーであるウォルター・アファナシェフと一緒に、雪やプレゼント、靴下、暖炉、ヤドリギなど、クリスマスで大好きなことすべてを書き出して、この曲に盛り込んだ。

できあがったものは、ポップ、ソウル、R&B、ロック、ゴスペル、ありとあらゆるジャンルを取り入れた曲だった。
この曲のバックグラウンド・ヴォーカルは、とてもキャッチーだ。だがこの曲には、筋金向けのファン向けに隠された要素がある。アカペラのヴォーカルを抜き出すと、隠れた「ホイッスルボイス」と、もうひとつのメロディーが現れるのだ。
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マライアがこの曲を最初に歌ったのは1994年のことで、ニューヨークのセント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂で行った小さなチャリティーコンサートでのことだった。動画を見ると、観客があまりこの曲を知らないことが分かる。
当時のこの曲に対する反応は、今とは違っていた。実は、最初にこの曲がヒットしたのは日本で、時折、マライアが日本で春にこの曲を歌うのはそのためだ。
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1996年3月7日に東京ドームで開催された初来日公演で披露したこの曲が「最高!」だと考える人は多い。
リリースしてしばらくの間、クリスマスシーズンの全米チャートを賑わしたものの、現在のような勢いはまだなかった。

ジャーメイン・デュプリやジャスティン・ビーバーとのリミックスや、多くのアーティストによるカバーなども出ているが、どれもマライアが歌ったオリジナル曲の順位を超えてはいない。

2010年代後半、2013年にHot 100で21位を記録してから、クリスマスシーズンの間で順位を上げ始めてきている。2017年には7位に、そして、2018年には3位に達している。
子どものころの心の傷を癒やしたかった幼い少女から生まれたこの曲を、今年こそは1位にさせたいとファンが集結した。
アルバム発売から25年、今年初めてビルボードHot 100の1位に👏👏👏
✨🎉✨🎉✨マライア、おめでとう✨🎉✨🎉✨

この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:五十川勇気 / 編集:BuzzFeed Japan