パリで働く若きイラストレーター/映像作家のMaerilが、「イスラム嫌悪による嫌がらせ行為に出くわしたとき」のガイドを作成しました。

maeril.tumblr.com
フランス語版と英語版があります。
下記のガイドで、Maerilは公共の場におけるあらゆる嫌がらせへの対策を書きました。彼女が実際にパリで目にした出来事に焦点を当てています。
これは、私がFacebookの「Middle Eastern Feminist」(中東のフェミニスト) で共同管理作業の一環として作成したイラスト付きガイドです!まもなく出版される予定です。
ここで紹介したテクニックは、心理学で使われている本物のテクニックです。名前は忘れてしまったので見つけることができませんでした。知っている方がいたら、教えてください!
こう言う人がいるかもしれません、「なるほど、でもそのテクニックはイスラム嫌悪による攻撃以外の嫌がらせにも使えるね!」。
私の答えはこうです、「もちろん!」そうしてください。公共の場におけるひとりの人に対する他のタイプの嫌がらせにも有効です。
でも私はここでムスリムを保護することに焦点を当てています。彼らは最近特にターゲットにされているからです。
中東系フランス人女性として、私は目の前で嫌がらせに遭遇したとき、どう助ければいいか関心を持ってほしいと思いました。そのときに「どうすればいいかわからなかった」と言わせないように!
言いたいことは2つです。
1) とにかく絡んでくる人とは関わらない。彼らを完全に無視して、攻撃を受けている人にだけ注意を向けてください。
2) 助けようとしている人の気持ちを常に尊重してください。その後すぐあなたに離れてほしいか、そばにいてほしいかを見極めてください。
急いでいる場合は、他の誰かが引き継げる場所に彼らを連れて行くか、彼らの友人やあなたの友人に電話したり、警察に電話してほしいと言われたら電話してください。本人の意思が一番です!
Maerilの対策を見てみましょう。最初のステップでは、絡まれている人と会話をすること。絡んでくる人の存在は無視!これが鉄則です。

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①会話をする
絡まれている人のところへ行って、そばに座って、挨拶をしよう。落ち着いて、冷静に、そして友好的な態度を心がけて。
絡みにくる相手は無視すること。
嫌がらせを受けている人に安心感を与えるためには、何気ない会話がオススメ。

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②適当な話題を見つけて、会話を続ける
話題はなんでも良い。好きな映画、天気、「その服いいね!どこで買ったの?」…
そして、攻撃が終わるまで会話を続けましょう。

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③安全なスペースを確保する
会話の相手とアイコンタクトを取り続けて、絡みにくる人の存在は認識しないように。あなたたちからの反応がないとわかれば、その場をすぐに去るはず。
最後に、事態が収まらない場合は、嫌がらせを受けている人を安全な場所に連れて行きます。

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④絡んだ人が去るまで、会話を続ける。必要なら、嫌がらせを受ける人を安全な場所へ連れて行く。
被害者が落ち着ける安全な場所に連れ出そう。もし「大丈夫」と言われたら、無理強いはしないこと。
このマンガはTumblrで数千回シェアされています。現在50,000以上のリアクションを集め、コメントも多く寄せられました。
MaerilはBuzzFeedニュースに「『非補完的行動』という概念に基づいてマンガを描いた」と語ります。
非補完的行動とは心理学の概念で、相手となる人物と反対の行動を取ること。
例えば、誰かが別の誰かに攻撃していたら、あなたは反対にとても親切に接することで事態を打開することができるのです。
寄せられた反応の中には、ネガティブなものもあったそう。
「ここまでシェアされるとは思っていませんでした」
「悪意のあるメッセージも受けました。『もしナタであなたの喉を切ろうとするムスリムがいたらどうするのか?』と聞かれます。でも、そうしたら、これまでよりもさらに温かい態度で接したくなりますね」
Maerilのガイドは、動画(英語)でも見ることができます!チェックしてね!
この記事は英語から翻訳・編集しました。