吹雪により5日間車で立ち往生 唯一車中にあったのは…

    「タコスソースに命を救われたよ」

    オレゴン州の男性が、吹雪により郊外の道路で車中に閉じ込められた。デシューツ郡保安局の投稿によると、スノーモービルが男性を発見するまでの5日間、彼は車中にあったファストフードチェーン「タコベル」のタコスソースを飲んで生き延びたという。

    男性の名はジェレミー・テイラー。2月24日、彼がトヨタ 4ランナーに愛犬アリーを乗せて林道を走っていたところ、吹雪で立ち往生してしまった。

    2月28日、保安局はテイラーの行方不明者報告書を公表した。テイラーは36歳、身長約180センチ、金髪で青い目をしていると記載されていた。

    保安局はFacebook上でテイラーの捜索を呼びかけた。彼が最後に目撃されたのはオレゴン州サンリバーでガソリンを給油しているところだった。オフロード(舗装されていない道)を走行するのが好きで、よく森林地帯に足を運んでいたという。

    3月1日の午後、テイラーとアリーを発見したと通報が入った。救助隊によると、どちらも「健康上問題はない」が、5日間車中に閉じ込められていたせいで空腹状態だったという。

    テイラーが捜査員に語ったところによると、彼は途中眠ってしまい、翌日(2月25日)目を覚ますと大量の雪が積もっていて車を動かせなくなってしまった。そこでアリーを連れて安全なところまで歩いて行こうとしたが、高く積もった雪の中では困難だったため車に戻ったそうだ。

    救助を待つ間、彼は定期的に車のエンジンをかけて暖をとっていた。食料はというと、「車中に数パックあったタコスソース」を飲んで飢えをしのいでいた。

    3月1日の夜遅く、テイラーはFacebook上で無事を報告し、家族や友人に感謝の意を述べ、「運が良かった。もう二度とごめんだ」と投稿した。

    たくさんの友人が安心のコメントを寄せ、中にはタコスソースで生き延びたことに衝撃を受ける者もいた。

    「タコスソースに命を救われたよ」とテイラーは返信している。


    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子