トム・クルーズ、宇宙で長編映画を撮影。世界初の試み

    NASAとSpaceXの協力のもと、地上400キロメートルに位置する国際宇宙ステーションで撮影される。

    『ミッション・インポッシブル』や『ジャック・リーチャー』シリーズでの体を張ったアクションでおなじみの俳優、トム・クルーズ。今度は宇宙での長編映画撮影に挑むことが明らかになった。

    アメリカ航空宇宙局(NASA)のジム・ブリデンスティン長官が5月6日、ツイッターに投稿した。

    NASA is excited to work with @TomCruise on a film aboard the @Space_Station! We need popular media to inspire a new generation of engineers and scientists to make @NASA’s ambitious plans a reality.

    「トム・クルーズと国際宇宙ステーションで映画を撮影することを、NASAは楽しみにしています!NASAの大望を実現し、新世代のエンジニアや科学者たちを鼓舞するには、人気のあるメディアが必要です」

    CNNによると、映画はNASAとSpaceXの協力のもと、国際宇宙ステーションで撮影される。Space Xの共同設立者/CEOのイーロン・マスク氏は、ブリデンスティン長官のツイートに「きっと楽しくなる」と返信した。

    国際宇宙ステーションが位置するのは、地上から400キロメートル上空。加えて、地球を90分で1周する速度で動いている。

    もしも今回の計画が実現したら、トム・クルーズは「世界で初めて宇宙で映画を撮影し、出演した人物」となる。

    これまでハーネス1つで高層ビルの外壁を登り下りしたり、飛行中のヘリコプターにしがみついたりと、スタントを使わず過酷なアクションに挑んできた。撮影中に骨折する事故もあった。

    しかし、今年58歳になる彼のチャレンジ精神は、まだ衰えることを知らないようだ。

    新型コロナウイルスの影響により、トム・クルーズ最新主演作『トップガン マーヴェリック』の全米公開は今年6月から12月に先送りとなった。『ミッション・インポッシブル』シリーズの最新2作品の制作と公開も、延期が決定している。

    宇宙で撮影される映画の内容について、「アクション・アドベンチャーであること」以外は明らかになっていない。トム・クルーズ本人も、現時点でコメントは発表していない。