ラオスの首都、何もなくてビビるから絶対に行かない方がいい!!!
村上春樹の紀行文集「ラオスにいったい何があるというんですか?」のタイトル通り、ラオスはあまり馴染みのある旅行先ではありません。そんなラオス人民民主共和国の首都、どこか知ってますか?観光地として有名なのは世界遺産都市「ルアンパバーン」ですが、首都は「ビエンチャン」。実はここ、驚くほど首都っぽくありません。
ラオス旅行と言ったら、ルアンパバーンを訪れる人が多いのではないでしょうか。
クアンシーの滝。毎年多くの観光客が写真を撮りにきます。
ワット・シエントーン。こちらもルアンパバーンの世界遺産群の一つ。
ラオスについて何も知らなかった私は、「首都ならなんかあるだろう!」と思って安易にビエンチャン行きを決めました。
空港に着いて早々、その小ささに驚きました…。タクシー運転手のおじちゃんからは「ビエンチャンだけに3泊?何しに来たの?」と言われる始末。
メイン通りの様子はこんな感じ。

看板をよく見ると…。

MINISTÈRE DEL'AGRICULTUREET DES FORÉTS …農林水産省的な…?
通信社にも人の気配がない…。

バスに乗ってみても…。

東京みたいに大きな建物があるわけではありません。でも東京にいたら、こんな風にメコン川沿いでのんびりできないでしょう?

夕方になるとどこからか人が集まってきて、EDMにのせてエアロビを始めます。日本ではなかなか見ない光景です。
メコン川沿いは夜になると屋台が立ち並び(数百件規模!)、オープンなレストランからは音楽が流れ、若者で賑わいます。

飲食店だけでなく、洋服、靴、化粧品、電化製品など、あらゆる種類の出店が所狭しと並びます。
犬もたくさんいます。

無料のドッグカフェ状態!
何もないぶん、黄金に光り輝くタート・ルアンの存在感がすごい。
ラオス仏教の寺院で、国の象徴と言われるほど国民から愛されている神聖な場所です。3世紀ごろに建立されたと考えられていますが、その歴史は定かではありません。
寺院の外にある大きな涅槃像も金ピカ。

凱旋門の重厚感もすごい。
パトゥーサイと呼ばれるこの門は、パリの凱旋門を模して造られています。戦没者の慰霊碑として1960年に建設がスタートしましたが、現在も未完成のままです。
パトゥーサイの魅力は、外見とまったく雰囲気が異なる内装!

天井のレリーフは圧巻です。華やかな色彩で、ラオス仏教の神々の姿が描かれています。
何もないと思ってたけど、仏像がやたらとあります。

写真は「ブッダパーク」と呼ばれるワット・シェンクアン。摩訶不思議な雰囲気漂うこの公園(一応寺院らしい)にこれでもかと並べられているちょっと変な形の仏像は、建立者でもある1人の僧侶が集めたそうです。
仏像は触り放題、立ち入り禁止エリアもなし、自由に見て回ることができます。

こんな像も…。

口から中に入ることができ、上にも地下にも合計6階分の空間が広がっています。
地下はずーっとこんな感じ…謎すぎて怖い…。

相当な数の仏像や何かしらの像が置かれていますが、ほとんどがボロボロに朽ちてしまっています。閉所&暗所恐怖症の人にはあまりオススメできません。
ビエンチャンにはビエンチャンならではの魅力があります。
確かに首都っぽくはないけれど、独特ののんびりした雰囲気を満喫してみたくなったり、不思議な観光地を探検してみたくないですか?!
最後にひとつ、ラオスはフランスの統治下だった時代もあるため、ビエンチャンにはクラシックなフレンチ料理屋さんが多くあります。
おいしい!安い!量も多い!の三拍子揃い。ワインも楽しめますよ〜。
サムネ画像:Getty Images