【動画あり】住宅街をライオンが徘徊…。サーカスから脱走、イタリア

    イタリア・ローマ近郊の街で、サーカスが所有するライオンが脱走し街を徘徊した。ライオンは捕獲されたが、地域住民の安全や動物愛護の観点からの苦情を考慮する市長は、「サーカスでの動物虐待に終止符を」と語る。

    イタリア・ラディスポリで11日、サーカスのライオンが脱走し、街を徘徊。一時騒然とする事態となった。外出禁止勧告が出されてから約5時間後、ライオンは捕獲された。

    ラディスポリは、ローマから40キロメートルほど西にある海沿いの街。騒動の中心となったライオンは、ロニー・ローラー・サーカスが飼育する8歳のオス、キンバだ。

    CNNによると脱走方法は調査中だが、サーカスのスタッフ3人はキンバが逃げる姿を目撃しており、壊れたオリの鍵も発見されたという。

    SNSには、住民が撮影したと思われる動画が投稿されている。立派なタテガミを蓄えたライオンが、住宅街を悠々と歩いている。

    Twitter: @wantedinrome

    住民からの苦情を懸念していたアレサンドロ・グランド市長は、ライオンを使うサーカスの開催を許可していない。しかし、法的に営業を止める権限はないという。

    キンバは街の通りや水路、草むらなどを徘徊したあと、鎮静剤を投与され捕獲された。発見当時は怯えており、軽度の低体温症だったが、状態は良好だという。

    「今回の出来事が良心を揺さぶり、サーカスでの動物虐待に終止符が打たれることを願っています」と市長は述べた。

    ヨーロッパでは、25カ国がサーカスでのあらゆる動物の使用、もしくは野生動物の使用を禁止している。

    イタリアは2022年7月、同様の法律が代議院で承認されたが、まだ施行されていない。現状は、サーカスなど巡回ショーの団体が新たに動物を入手したり、繁殖させたりすることを禁止するのに留まっている。