トルコ・イスタンブールで現地時間8月11日、幻覚作用のあるハチミツを大量に食べて酩酊状態になっていると見られるクマが救助されました。
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トラックの荷台に乗せられたクマは、まるで酔っ払った人間のように空中を見つめフラフラ。
力なく座って、呼吸が荒くなっているようにも見えます。
動画のクマが食べたのは、「マッドハニー」やトルコ語で「デリバル」と呼ばれるハチミツで、毒性のあるシャクナゲの花の一種から採取された蜜です。

シャクナゲの毒性については、厚生労働省も「自然毒のリスクプロファイル」で警告しています。
「有毒成分グラヤノトキシン(ロドトキシン)類により中毒を引き起こすので注意。ハクサンシャクナゲの葉のお茶としての飲用による血圧低下の急性中毒例がある」
「蜂蜜にも注意する。セイヨウシャクナゲなどの園芸種も有毒なので注意」
「ほかにツツジ科の植物では 同様 の物質を持つレンゲツツジの毒性が有名。ツツジ科は毒をもつ場合が多く、注意が必要」
ロイター通信によると、救助されたクマは動物病院で治療を受け、回復しているといいます。近いうち野生に戻されるそうです。

酩酊した様子のクマを見て過去の「酒の失敗」を思い出したTwitterユーザーたちからは、「めっちゃわかる」「誰もが通る道だ…」などといったコメントが寄せられました。
トルコの農林水産省はTwitterで、クマの名前を募集しています。
Düzce’de bitkin halde bulunan yavru boz ayımızın sağlık durumu iyi, ekiplerimiz tedavisine devam ediyor. @milliparklar Balın dozunu kaçıran sevimli “kızımıza” bir isim verelim, adıyla yaşasın😊 💬
「デュズジェで発見されたハイイログマの子どもの健康状態に問題はありません。チームで治療に取り組んでいます」
「ハチミツを食べすぎてしまったかわいい『女の子』に名前をつけて、彼女にはその名前を持ち帰って生きてもらいましょう」