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「痛い指入れ」に悩む人が減るように。比較動画を作った女性の実体験。

動きが激しすぎて、最後にはTENGAが吹っ飛んでいる。大人のビデオはそれほどの強さで行われているんですね。リアルとの比較動画を制作した『日本性知識普及協会』瀧本いち華さんに、お話を伺いました。

「こんなに弱くていいの?」

この「指入れ」動画を観た人は、口を揃えてそう言います。

【動画で解説】 『基本の指入れ方法』 ・必ず女性が興奮していること ・他の前戯でしっかり濡れていること ・膣に馴染ませる時間はできるだけ長く 強弱を相手に確認すること必須! ガシマン撲滅! 手の動かなさに注目! 指入れが痛くて悩んでいるたくさんの女性達が 明日から救われますように✨

瀧本いち華@日本性知識普及協会 / Via Twitter: @sei_takimoto

指入れ=痛いものだと思っていた

「いわゆる“ガシマン”と呼ばれる膣に指を入れて激しく動かすプレイに対して、『痛い』『辛い』『流血する』などのつらい思いをしている女性が多過ぎるので、つらい思いをされる方が少しでも減るように」

「自身の性に対する知識の量や認識に気付いてもらいたい」

『日本性知識普及協会』 の瀧本いち華さん(@sei_takimoto)が、指入れの解説動画を作成したのは、そういった理由です。

瀧本さんは協会の副理事として、代表の夏山尚也さん(@sei_natsuyama)とともに「タブー視されている性についての知識を大人に広める」活動をしています。

瀧本さんも、指入れは「 “痛いのを我慢する時間”で、翌日まで続くお腹の痛みに耐えるもの」だと思い込んでいた時期がありました。

しかし、女性用風俗業界を経験した夏山さんから、手を膣に見立てて"痛くない指入れ"を再現してもらい、あまりの力の弱さに衝撃を受けることになります。

そこで初めて、今まで自分がされていた激しい動きではなく、気持ちいいと感じるやり方があることを知りました。友人の女性たちにも、気持ちいい方法があることを知っている人はいませんでした。

気持ちいいと感じる方法を知らず、痛みに耐える状況が続いたら、セックスが嫌いになるかもしれません。

知識の有無によって、気持ち良いセックスが出来るかどうか、そしてセックスを存分に楽しめるかどうかが左右されてしまう。瀧本さんは「知らないと損だ」と感じたといいます。

「AVとリアルの違い」って?

AVには、演出上の都合で、演技として激しい動きを行なっているものがあります。

そのやり方を真似し、「教科書にしている」人がいる状況については、AV俳優たちからも問題視する声があります。

しかし、ではどうすればいいのか、という情報は、決して多いとは言えません。

痛いのを我慢する事が当たり前だと思っていた「指入れ」が、ただのやり方の間違いだったと知ったからこそ、性の正しい知識を伝えたい。それが、日本性知識普及協会の活動を始めたきっかけとなったといいます。

次の動画は、「具体的にAVとリアルのどこが違うのか、わからない人が多いのではないか」との思いから作成したものです。

これを人の体にやっていると思うと……ゾッとします😰

【動画で解説】 『AVとリアルの間違い探し』 AVの世界とリアルの世界を 比較検証してみました どこが違うか間違い探ししてみてください!

瀧本いち華@日本性知識普及協会 / Via Twitter: @sei_takimoto

セックスとは、パートナーとのコミュニケーションの延長線上にあるもので、とても大切なものです。

それなのに、パートナーとうまくコミュニケーションを取ることができていない人がいます。

それは、学生時代にセックスについての正しい知識を教えてもらえる環境がないことや、AVが教科書になりやすい状況があるから、と瀧本さんは指摘します。

現在の教育現場では、セックスや避妊の方法などを詳しく教えることがカリキュラムで定められていません。

そのため学校では知識を十分に得られない。一方で、AVにアクセスすることは容易にできてしまいます。そのAVで誤った知識を得て、セックスで痛い思いや辛い経験をしてしまう人がいるといいます。

Solstock / Getty Images

瀧本さんは言います。「(赤ちゃんを触る時のように、)本来であれば情報がなかったとしても、初めて他人の体に触れるなら 『これは痛くないかな?』と考えることができると思います。

しかしセックスでは、考える機会の前に、人の体の構造を無視した触れ方をしている映像を観ることで、教科書にしているつもりはなくても頭に植え付けられてしまい、間違った知識が世に浸透してしまっている」

なお、人によって、どんな強さが気持ちいいと感じるかは異なります。

だからこそ、セックス中もコミュニケーションをとって、自分だけではなく相手はどう感じているか、強弱を確認することは必須だといいます。

「痛い」のに、それを伝えられない

瀧本さんは、『日本性知識普及協会』 の活動などを通し、痛みを感じている多くの女性に出会いました。「痛い」と思った時の行動には、このようなパターンがあるといいます。

・恋人が一生懸命なので言ったら傷つけると思って言えない

・AVを見ると女優さんは激しいやり方で気持ちよくなっているので、自分が不感症なんだと思っていた

・痛いと言ったらそこでセックスをやめられ機嫌を損ねられてしまいそれ以降言えなくなった、もしくはセックスレスになった

・痛いからこうして欲しいと伝えたら「今までの彼女はみんな感じてたからお前がおかしい」と言われた

「痛いと伝えたら改善した」という意見を聞くのはとても稀だといい、女性だけでなく、男性からも「痛い」とパートナーに言えないという声が届いたといいます。

「セックスってベッドの上だけの行為じゃないんです」

セックスを通して、自分とパートナーのどちらも肉体的にも精神的にも満足するためにはどうすればいいと思うのでしょうか。

瀧本さんは「セックスは、ベッドの上だけの行為じゃない」と話します。

「普段から、お互いを尊重し、相手を思いやり、信頼し合えるような関係を築くことが大切だと思います。

セックスは、愛し合う人たちが相手に愛情を伝えるための愛おしい行為だということを忘れずに、 お互いに楽しみながらできたら、最高ではないかなと思います。する前にドキドキして、したあとに元気になれるようなセックスは理想ですね」

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誰にとっても他人事ではないけれど、どこか話しづらい「性」。BuzzFeed Japanは、10月29日(木)から11月4日(水)までの1週間を「性教育ウィーク」として、性にまつわる様々な記事を集中的に配信します。


バズフィード・ジャパン ニュースインターン

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