Twitterで「祖父のタバコケース…」と始まるツイートが話題になっています。
祖父のタバコケース… これは私の祖父の鉄のタバコケース 終戦間近、当時青年だった祖父は日本陸軍の最前線にいた… そして、銃撃戦の中、胸に衝撃が走る…敵に撃たれた…瞬間 「あ、死んだな…」と思ったらしい そのまま地面に倒れて、ふと気づくと…生きてた。 その時…
広島原爆の日である8月6日にお祖父さんの遺品の投稿をしたmugi(@mugi80190880)さん。知人が非戦を伝える朗読会をしていることでツイートに至ったと、BuzzFeedの取材に話します。
このツイートは28万以上のいいねを集め、話題になりました。
こちらが、終戦間近に日本軍の最前線で戦っていたお祖父さんの遺品のタバコケース。鉄製で左胸のポケットに入っていたそう。

@mugi80190880
お祖父さんは戦争中に兵隊として召集され、満州からフィリピンへと転戦されました。既に他界されたということです。
穴は片方だけに空いています。なぜなのでしょうか。

@mugi80190880
mugiさんは「お祖父さんが敵の軍に撃たれた時、銃弾は片面のみ貫通しまいましたが、もう片面は弾の勢いが弱まったのか貫通せず止まっていました」と話します。
また、今もその時の銃弾は手元に残っているとも言います。
このタバコケースのお話で印象に残っていることを聞くと、
「私も幼かったもので、このタバコケースをたびたび引き出しから出しては、祖父より繰り返しツイートした内容の話を聞き、最後には良かったねえ生きてて!これがなかったら皆生まれてなかったね、と笑いながら話していました」と語ります。
鉄板の薄さはわずか1㎜なんだとか。
mugiさんは、この1㎜の鉄板がなければ今の私たちはここに存在しないと話し、お祖父さんの世代が繋いでくれた命を大切に、次の世代へ繋いでいきたいと平和の尊さに思いを馳せていました。