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「みんな美しいのに、優劣なんかつけたくない……!!」。彼女の抱えていた「色白信仰」の呪いが解けた瞬間

「『同じような苦しさを抱えている人が少しでも気楽になってくれたら最高だな』とはいつも考えています」

竹内絢香さん(@ayakatakeuchi56)がTwitterに「自分を醜いと思うのやめた」と題した3枚の漫画を投稿したところ、1千回を超える「いいね」が集まりました。

リプライ欄には「私も大人になった今では褐色肌の自分が好きです」「これ広まれ」「みんな違って、みんないい!!」など、実体験を添えたコメントが、寄せられています。

物語は、竹内さん自身のコンプレックスと、地元での「信仰」を伝えるシーンから始まります。

漫画家・イラストレーターの竹内さんの地元には「色の白いは七難を隠す」という考え方が根付いており、長い間「色白ではない」ということにコンプレックスを感じていたそうです。

そんな「信仰」によって、自分は色白ではなくて醜いのだと、思い続けてきたといいます。

しかし、竹内さん自身の思いとして、肌の色に関係なく「素敵」だと感じるキャラクターはたくさんいたのです。

自分の描いたキャラクターたちは、みんな平等に愛おしく、心から魅力的だと思えました。

そんなキャラクターたちと向き合っているなかで、気づきがありました。

「みんな美しいのに、優劣なんかつけたくない……!!」

そう感じたとき、竹内さんは「呪い」から目覚めたのだと振り返ります。

結局、呪いを解くことができるのは、自分だけなのでした。

BuzzFeedは投稿者の竹内さんに話を聞きました。

「一連のコミックエッセイは自分のために描いているものですが、『同じような苦しさを抱えている人が少しでも気楽になってくれたら最高だな』とはいつも考えています」

そう語る竹内さんは、作中でも綴っているように、自分の描く作品のキャラクターが「本当に好き」なのだそう。

「みんな等しく魅力的で、超絶愛しい!!」と強い思いを持っているんだとか。

その一方で、長年にわたり、すり込まれていた「白い方が素敵」という根深い偏見が作品に影響をもたらしていたともいいます。

「例えば『日に焼けた健康的な肌』という設定を置いていても、白っぽいの色味を選びがちであることに気が付きました」

「こういった偏見を持っていては、大好きなキャラクターを魅力的に描くことは、絶対に出来ないと思ったので、こういう価値観とはおさらばしようと、自分に宣言するつもりで描きました」

色白信仰は「そういうもんだった」

もともと竹内さんは、自身の幼少期を「素直で従順な子ども」だったと振り返ます。

だからこそ、「色白の方がいい」という考え方に関わらず、周囲の考え方をものすごく真摯に受け入れて、大人になったのでした。

「(色白を信仰する文化が)『これって自分の考え方とは違うかも』と分かるようになったのは最近のことです」

とはいえ、「色白ではない」ことを責められていた感覚や、誰かを非難したいといった気持ちはないのだそう。

「なんというか、『そういうもんだった』のだと理解してまして、私も『そうだな、色が白くなくて弱ったな』と思っていました」

好みが広がったいま

「呪い」が解ける前と解けたあとで、心に変化は訪れたのか尋ねてみました。

「劇的に何かが変わったということはありませんが」と前置きし、続けます。

「日焼け止めを塗り忘れたことを死ぬほど後悔するといったことは減りました。晴れた日に、日差しを気にせず自転車に乗ることを楽しめるようになって嬉しいです」

「一方で『透き通るような白い肌が美しい~!』という感覚も、引き続き持っています。好みが広がった感じです」