「体育会系とか精神論が嫌いになったきっかけ」と題された1枚の漫画があります。
それは、霧笛まっそさん(@muteki_masso)がTwitterに投稿したものです。
霧笛さんの実体験を描いた物語にとても共感したので、紹介させてください!
その漫画がこちらです。
ストーリーは、中学生のときに所属していた男子バレーボール部での出来事が描かれています。
長時間に及ぶ練習中、顧問から「なんだしんどいのか!?」の声が飛んできました。
このとき霧笛少年の脳内にはふたつの選択肢が浮かびます。
A. しんどい
B. しんどくない
……彼なりに自分の主張をできるかぎり巡らせてみました。なんとその思考時間は、約1秒!
そして出した答えは
「しんどいです」
顧問は「たるんどる」と返答し、霧笛さんをコートから出した模様です。
BuzzFeedは投稿者の霧笛まっそさんに話を聞きました。
今回描かれた漫画は、自身の経験をもとに描かれたものでした。
「私が経験してきた出来事で、強烈に覚えていることは何かなと考えた時に、中学生の時のスパルタ部活動が真っ先に思い浮かびました」
中学生という多感な頃ということもあり、記憶に残っているのでしょうか。
あんなに怖い先生が来るなんて大誤算だった。
そもそも、なぜ霧笛少年は、バレーボール部に入部したのでしょうか……?
「特にやりたい部活がなかったからと、仲の良い友達がバレーボール部に入部するというので、それについていっただけです(笑)」
なんと……。どちらかといえば、楽観的な気持ちで入部したのですね。作中で描かれている先生の存在は知っていたのですか……?
「厳しかった顧問の先生は、私が入部してから翌年に赴任してきた先生でした。入部当初は、どちらかというと楽しく、地区大会の1〜2回戦で負けるような部活だったんです」
スパルタ指導は2年目から。生徒手帳には引退までの日数が。
この顧問が入る前と入ってきてからのギャップが、とんでもなさそうですね…。引退までの時間が長く感じられたのではないでしょうか...。
「部活の友達が、あと何日で部活動を引退できると生徒手帳に日数をメモって、事あるごとに眺めていたんです。嫌でしょ、そんな思春期男子(笑)。この部活動に入って人生で一つも良かったと思った事はないので、せめて漫画のネタにでもしないと」
指導がスパルタになった経緯も教えてくれました。
「その先生に『部活を真剣にやりたいか?』と私たちは聞かれまして、とても『適当にやりたいです』とは言えない空気でした。みんなで『真剣にやりたいです』と言ったら、この様です。あまりのスパルタっぷりに練習試合を通じて他校でも有名になりました」
今、大切だと思っていること
成長していくのに必要なのは、目標に合った努力を「継続する」ことではないかと霧笛さんは考えます。
体育会系や精神論を唱える部活や職場では、どうしても上司や先生の顔色を伺ってしまい、目的を見失いがちになり、思考停止状態になってしまうのではないかと投げかけます。
「努力して、失敗して、自分で考えて、また挑戦して、時に成功して調子に乗って、落ち込んで……という経験が大事だと思います」
「残念ながら私は、体育会系や精神論を唱える部活・職場では得られませんでした。そんな経験は、大学受験の勉強、大学時代のサークルや社会人生活の中で、仲間と刺激しあって、失敗を励ましあったり、欠点を補ったりして、風通しの良い場所で得られたと、私は思っています」