どんな性別の人がどんな色を着てもいいじゃない。
ある親子が映った1枚の画像がTwitterで話題になりました。
投稿者はベーシストで漫画家の劔樹人さんです。
写真ではピンク色の洋服に身を包んだ劔さんがカメラ目線で撮影されていて、着ているピンクの洋服には、3歳の娘さんへの願いが込められています。
娘さんのひとこと:「女の子はピンクしかダメなんだよ」。

パートナーでエッセイストの犬山紙子さんもこのようにツイートしています。
娘がある日突然言い出した「ピンクは女の子しかきちゃだめ」は2人で結構悩んだんです。「ピンクが好きな男の子がそれを言われたら悲しいよ」「君が好きな色きちゃダメと言われたら悲しくない?」と問いかけても3歳にはなかなか難しいようで 続く https://t.co/5GJonQ5eRH
そこでつるちゃんが赤を着る拘りを一時中断しピンクを着ることになったのでした。 この件、友人に相談したところ、ピンクの主人公格の男の子キャラを探してくれたのですが、なかなか見当たらないという悲しい現実にぶち当たりました (人間以外だとバーバパパやピンクパンサーはいる)
《娘がある日突然言い出した「ピンクは女の子しかきちゃだめ」は2人で結構悩んだんです。「ピンクが好きな男の子がそれを言われたら悲しいよ」「君が好きな色きちゃダメと言われたら悲しくない?」と問いかけても3歳にはなかなか難しいようで》
《そこでつるちゃんが赤を着る拘りを一時中断しピンクを着ることになったのでした。この件、友人に相談したところ、ピンクの主人公格の男の子キャラを探してくれたのですが、なかなか見当たらないという悲しい現実にぶち当たりました(人間以外だとバーバパパやピンクパンサーはいる)》
ピンクの服を着るに至った詳しい経緯を、劔さんはBuzzFeedの取材にこのように語ります。
きっかけは家にたくさんあるバスボムのキャラクターを、「男の子」「女の子」に分ける遊びをしていたことでした。
「正直、その遊び方もちょっと気になったのですが、星のカービィを女の子側に分けていました。私がなんとなく『カービィは男の子じゃないの?』と聞いたところ、『違うよ!ピンクだから女の子だよ!』と言われたのが最初に引っかかった出来事でした」
それを犬山さんに話したうえで、改めて娘さんに「男の子がピンク着てもいい」と伝えても「違うよ!」と聞き入れなかったそうです。
それなら行動で示そうと思いついたのが、劔さん自らピンクの服を着ることでした。
「私がピンクを着て保育園の送り迎えをすることで、ほかの子どもたちにもピンクを着る男性の姿を見せられたら良いなと思いました。ちなみにあとで調べたら、カービィの性別は不明でした」
ツイートには「2人で結構悩んだ」とも書かれていました。一体、どんなところに?
「犬山が書いていたように、一通り言葉で説明してみましたが、理解できなかったようなので、どう行動で教えるか悩みました。妻は友人にも相談したりしていたようです」
ピンクの服を着るようになってから現在まで、娘さんの心境や物事の捉え方に変化はあったのでしょうか。
「最初は『パパ、ピンクなの?』と聞いてきましたが、すぐに『ピンクかわいいね』と私がピンクを着ていることにはすっかり慣れてしまいました」
Twitterでの大きな反響には、少し戸惑いもあるようです。
こりゃあどっかでペーパー親子ってこっそり言われるだろうな。
「この話題はさすがに議論し尽くされているかと思ったので意外でした。過去、新幹線の誘拐犯疑惑で話題になり、またこんなことになったので、この先もあるかもしれないと覚悟しておこうと思っています」