40年ほど前、ある少年が着ていたセーター、実は……?
ボギー(@BoGGGeY)さんが幼き日の写真をTwitterに投稿したところ約1万回リツイートされ、4万3千回を超える「いいね」が集まりました。
その写真に写っていたのは、「北斗の拳」をモチーフとして編まれている、お母さん作のセーターでした。
リプライ欄では「愛しかなくて泣いてる」「ヤッベ。このセーター超欲しい!笑」「パッと見、KENZOとのコラボセーターに見えなくもない」など、プロ顔負けレベルの技術の高さに、驚いたり、褒めたりする人からのコメントが寄せられています。
セーターには、ケンシロウの顔や「KEN」「北斗の拳」の文字が。凄さがひと目でわかる仕上がりです…!

BuzzFeedは投稿者のボギーさんに話を聞きました。

ボギーさんは、福岡を拠点に音楽家として活動しています。
もともと今回のツイートがバズるとは思わず、なんの気なしに投稿したそうです。
「実家に帰ったときに古いアルバムを眺めていました。すると、母の手編みセーターを着ている写真がありました。当時は当たり前のように着ていたけど、いま改めて見るとすごいセーターだなあと思いツイートしました」
ボギーさんが小学生の頃、お母さんの趣味は編み物でした。ちなみに、なんでも手編みで作っていたそうです。
そのうちに、ボギーさんや弟さんの好きな漫画のキャラクターを編み込んでくれるように。
母の手編みセーター。ドラえもん、怪物くんのフランケンはよく着ていたので覚えてたけど、イカ天、たまの知久さんが描いた絵まで編み込んだセーターの存在はすっかり忘れてました。わははは!そういえばあったわー。
「最初はドラえもんとかハットリくん、パーマン、怪物くんのフランケンとかでした。だんだんとデザインも凝るようになってきて、キン肉マン、ハイスクール奇面組、北斗の拳なんかまで編み込むようになっていきました」
「基本的には自分(ボギーさん)を喜ばせようと思って、好きな漫画のキャラクターを編んでくれてたんだと思います」
「北斗の拳のセーターを、自分がリクエストしたのかどうか思い出せません。デザインや背中のロゴは、完全に母のセンスです」
……時は経ち、小学校高学年になってからは、親子のセーターブームは終わりました。
「お母さんの手編みセーターを着て学校行くことが恥ずかしくなり、母自身の手編みセーターブームも終わりました」
「あのまま編み続けてたら、もっと複雑なデザインに挑戦していったかもしれません」
ちなみに、お母さんの性格を尋ねると……?「マメで凝り性」だと教えてくれました。
「編み物だけじゃなく、雑誌の切り抜きスクラップや息子のライブレポートファイルなど、なんでも始めるとトコトンやるタイプです」
多くの人から届いたコメントに、過去の記憶を交え、喜びを語ります。
「このセーターを初めて学校に着て行った日は、クラス中がどよめいたのをはっきり覚えています。まさか40年近い時を経て母のセーターがこれほどバズるとは思いませんでした」
ボギーさんは『ヨコチンレーベル』という自身のレーベルで音楽活動をしています。気になる方は覗いてみてくださいね。