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「どんな人でも救えるよう、言葉を選ぶ力を諦めてはいけない」。デパートの化粧品売り場で起きたこと。

人に渡す言葉を考える機会になればーー。勇気を振り絞って口紅を買おうとした人が投稿したツイートに称賛の声が集まっています。

勇気を振り絞って口紅を買おうとした人が投稿したツイートに称賛の声が集まっています。

今日帰り道、デパートの化粧品売り場に寄ったんだけど、そこで"欲しかった"口紅を眺めていたら店員さんがわたしに「この色とっても素敵ですよね、試してみますか?」と言ってくれた。「プレゼント用ですか?」と聞かれなかったのだ。男のわたしに対しても、こんな接客がもっと広まったらいいな。

いちとせしをりさんのTwitterより / Via Twitter: @liegirl_1chan

「試してみますか?」そう言われたという投稿。

人へ渡す言葉を考える機会になればーー。そんな思いからTwitterに投稿しました。

「完璧に全ての人を包むのは難しいかもしれない。ただどんな人でも救えるよう、言葉を選ぶ力を諦めてはいけない」

投稿したいちとせしをりさんにBuzzFeedは話を聞きました。

デパートに行ったきっかけ。それは27年間の人生すべての勇気を振り絞っても買えなかったマニキュア。

「この色、とっても素敵ですよね。試してみますか?」

結局口紅は買わなかったけど。

いちとせさんはこの出来事から得た気づきをこのように語ります。

「性別関係なく『自分らしく生きる』、それを包んでくれる人は思っているよりもいるというところでしょうか。わたし自身も包める人になりたいと、より思いました」

Twitterで26万6千以上のいいねを集めたこの出来事(7月20日現在)。

リプライでは「自分の中の『当たり前』を押し付けない対応って素晴らしいです」「現在美容部員をしていますがLGBT研修や男性が来店したときのために『プレゼント用ですか?』は禁句になってます」などの声が寄せられています。

反響を見て、このように話します。

「自分らしく生きることに優しい人がたくさんいるというところです。とはいえ、自分の思いが『当然受け入れてもらえる』と思いすぎないようにはしたいですね。お互い寄り添う言葉を育み、心を尊重し合いたいです」

「お化粧をしたい人は、どんな人でも楽しめるようになってほしいと思います」

出来事の様子を綴っている、いちとせしをりさんのnoteはこちら。