Instagramにフォロワー4万7千人のオシャレおじいちゃんがいるんです……
自己紹介欄には「広信(88)」と記載されています。
88歳でSNS?!いったいどういうこと……?
1931年生まれ、88歳のおじいちゃんが着こなすイケイケ若者ファッションが注目を集めています。フォロワーなんと4万7千人。インスタに投稿するようになってから大きく変わったところは「精神的に長生きするモチベーションが上がったこと」。
自己紹介欄には「広信(88)」と記載されています。
88歳でSNS?!いったいどういうこと……?
BuzzFeed Japanは広信さんと、アカウントを管理・運営するお孫さん(26)に取材しました。
管理・運営するのはお孫さん。着ているお洋服はお孫さんのもので……
もともとは町工場で働いていた広信さん。お孫さんがスタイリングするまでは一般的なおじいちゃんの装いだったそう。
「グレーのポロシャツやゴムのパンツ、股引など典型的なおじいちゃんの服装でした」
「祖父が歳をとるにつれ、一日中ソファに座ってテレビを観るようになり、このままでは身体にも精神的にも悪影響があるのではと感じ、何かアクションが必要と思って写真撮影を始めました」
Instagramに写真を投稿するようになってから、広信さんはどんどん元気を取り戻していると、お孫さんは話します。
「現在、私は一人暮らしをしており、祖父とは一緒に暮らしていません。写真を撮り始める前はたまに帰ったときに少し話すくらいでした。その際、祖父はいつも『もうダメだ』などとネガティブな発言ばかりしておりました」
一日中家でテレビを観て、話す相手はほとんど家族。
昨年祖母が他界したこともあり、つまらない日々が続いて「精神的に参っていると感じた」のだそう。
現在はInstagramの写真を撮るため、お孫さんが実家に帰る頻度も増えました。会える頻度が高いぶん、広信さんと話す機会が増えたのだと話します。
「ネガティブ発言はなくなりました。精神的に長生きするモチベーションが上がったことが、大きく変わった点です。必要とされることは大きな生きがいになるようです」
実際のところ、広信さんとお孫さんでは身長差があり、広信さんにとって多くは、かなりオーバーサイズです。だからこそサイズ感には気を使っているのです。
「普通に着るとダボダボでお洒落とは言い難い印象になるので、タックインで裾の長さを調整したりしています」
「あとは自分自身が同じテイストに縛られたくないので、モードっぽくしてみたり、祖父の日常生活に近いコーディネートにしてみたり、古着をメインに推してみたり、サングラスをかけてみたりといろいろ楽しんでいます」
お孫さんは、なんでもかっこよく着こなす祖父に「内心驚いている」と話します。
初めて写真を投稿したのは今年の2月。そこから徐々にフォロワーは増えていったのです。
「フォロワーさんからたくさんのメッセージを頂きます。中でも嬉しいのは医療業界、福祉関係の関係者の方々から応援のお言葉を頂くことです。自分がやっていることは無駄じゃないんだと感じます」
投稿では、おじいさんがかっこよく小道具を持っている姿を目にすることができます。選ぶ基準はその時の気分なんだとか。
「ファッションに特に興味がない方でも、手にわけのわからない物を持っていたら興味を持って頂けるかなと思い、チョイスしています」
実はこの小物選びに毎回頭を悩ませているのだと語ります。
(1955年の広信さん)
カステラが好きで温厚な性格だという広信さん。BuzzFeedからの質問には「ノーコメント!」とシャイなご様子でした。
今後はどんなコーディネートを投稿されるのでしょうか。
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