家にゴキブリが出たあと、彼の行動に「何この人…天才やん」と多くが絶賛の声

    全力のセンスでゴキブリを撃退。

    ふ、冬なのに……で、でた〜〜〜〜!!!!! ゴキブリ〜〜〜〜!!!!! えっ……えっ…えっ…………どうしよう………………(脳内パニック)

    京都府在住の大学3年生が自身の経験から制作し、Twitterに投稿したある2枚の画像があります。

    「家でゴキブリが出たのがショックすぎるので宝くじ売り場風に明るく演出している」とアップされると、約2万のリツイートと8万5千以上の「いいね」が集まっています(1月6日現在)。

    リプライには「全力斜め上センスwww」「何この人…天才やん」など、ユーザーたちがその発想に拍手喝采。気になるその作品とは……?

    「当冷蔵庫下から年末にジャンボな1匹3cm出ました!」。なんだか嬉しくなりそうですが、よくよく考えるとゴキブリなんですよね...。

    sora.FさんのTwitterより / Via Twitter: @13237sora

    BuzzFeedは作者のsora.Fさんに話を聞きました。

    sora.FさんのTwitterより / Via Twitter: @13237sora

    soraさんはもともと、日常生活の中で面白いと思ったことや、アイデアになりそうな素材をメモする習慣があるそうです。

    ある日、宝くじ売り場を通ったことで「当選看板の文化、面白いな」とメモに記しました。

    そんな矢先にゴキブリが自宅に出現!メモに書かれた当選看板とゴキブリがコラボレーションするに至ったのだというのです。

    「当選アピールの無意味さが面白いと感じました。『宝くじ売り場から多くの当選者が出ている』という事実は、『購入者の当選確率が高い』というよりも『購入者の母数が多い』ことを意味しているはずです。すなわち、当選者のアピールは、これからの購入者の当選に影響を及ぼさない」

    「しかし、あたかも絶大な効果があるかのように仰々しく当選者をアピールしている看板。それに人々が惹き付けられる可笑しさ。この外観と内実の乖離・ギャップが私にはとても愛おしく感じられました」

    「そしてここから着想を得て、『ゴキブリ出現のショック』を『宝くじの当選』のように大袈裟に祝福したら、ギャップがあり、かつ無意味で面白いビジュアルになるのではないかと考えました」

    デザインを制作中、「ゴキブリの情報を宝くじ関連の用語に落とし込む際に、かなり苦戦しました」と振り返ります。

    「『cm』も可能なら漢字表記にしたかったのですが、ピッタリの代替表現が見つかりませんでした。『前後賞』にちなんだ『前後長』は、ニュアンスでは伝わりますが存在しない言葉です。さらに、ジャンボと言う割に3cmはそんなに大きくない」

    「ところどころ無理はありますが、これも無意味さの一要素として笑って看過してもらえたらと思います」

    実は、soraさんは冬場にゴキブリには遭遇しないと考えていました。とりわけ京都府の冬は冷え込むからです。

    「12月にゴキブリは出ないだろうと油断していました。かなりショックは大きかったです。泣き叫びながら殺虫スプレーを振り撒きました」

    これまでバズった作品は、今回のものだけではありません。

    #2020年自分が選ぶ今年の4枚 インターネット制作物

    sora.FさんのTwitterより / Via Twitter: @13237sora

    どんな点が支持されていると思うか尋ねると、soraさんは「ビジュアルの面白さ、制作物の無意味さには毎回こだわってはいます」といい、「一番は文脈における異質さや飛躍ではないでしょうか」と話してくれました。

    「当選者が『出ました』とゴキブリが『出ました』。ファンサうちわでの『アピール』と面接における『アピール』。虫酸が『走る』とラジコンが『走る』」

    「両者は1つの単語を媒介にして繋がってはいますが、他の要素があまりにも異質なため、各々の文脈で反発し合います。この反発のエネルギーから生まれる飛躍が関心を引きつけているのではないかと考えています」

    「また、リプライや引用リツイートなど他者のコメントをもコンテンツの内部に取り込みながらツイートが拡散されていくのが、Twitter特有の文化であると私は考えています。制作物に飛躍があるからこそ、他のTwitterユーザーの秀逸なツッコミを呼び込みながら、面白おかしく拡散されていくのだと思います」