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「俺について来な!」自閉症の息子を迎えにいったら...。母が描いた漫画を読んでほしい

放課後、息子を迎えに行った時に目にした光景。それは人との適切な距離感を保つことが難しい様子でした。

人との距離感が難しい……。そんな男の子のお話。

「自分を見失ったスバル」と題された4枚の漫画があります。

星あかりさん(@DakkoStar)がTwitterに、息子のスバルくんが直面した出来事を描いた作品を紹介させてください。

物語は、放課後に息子さんを迎えに行くシーンから始まります。


放課後のお迎え時のこと。息子さんと周囲の子たちの様子を見てみると、違和感が。

……どうやら息子さんのキャラクターがいつもと違うよう。

いつもなら、遠くから見てもわかるくらいのハッピーオーラを振りまいています。

しかし、この日は、同じクラスのお友達を真似して空回りしていたのでした。

そこで星さんは「お母さんと帰ろうか」と提案。その言葉に「でもスバルはお友達と…」と食い下がります。

ただ息子さんは「やっぱりお母さんと帰ろう」と言いました。

そして帰り道、同じクラスの子と同じように振る舞えば、みんなと仲良くなれると思っていた、と打ち明けます。

そんな息子さんに星さんは「スバルはスバルのままで素敵だから大好きだよ」と背中を押します。

その後、数日が経ったころ、再びお迎えに行くと……?

息子さんは上級生と一緒に歩いていました。しかも表情が自然です。

とはいえ、そう思っていたのも束の間、よくよく会話に耳を澄ますと自分の持っている知識をマイペースで話していたのでした。

BuzzFeedは投稿者に話を聞きました。

自閉症が発覚してプレ幼稚園をクビになるまでの話① このくらいの時期だったもので再掲します🕺 現在は特別支援学級の2年生です! #漫画が読めるハッシュタグ #自閉症スペクトラム #入園拒否 #発達検査

星あかりさんのTwitterより / Via Twitter: @DakkoStar

現在小学2年生の息子さんは「自閉スペクトラム症」があり、特別支援学級に通っています。普段の様子はというと?

「性格は明るく穏やかで、いつもニコニコしています。好きなものはキノコやデジタル機器や家電で、本質を研究することよりもカタログ的知識を覚える事が好きです」

我が子が自閉症だと診断された保護者たちの力になれたら。

#漫画が読めるハッシュタグ #自閉症スペクトラム #夏休みの思い出 スバルは地図とかバスの路線図とか見るのも好きです。 地図はざっくり読めますが、歩きながら今いる場所と照らし合わせるのはまだ難しいみたいです🌻

Twitter: @DakkoStar

2019年から育児漫画を描いている星さん。そもそも、どうして漫画を描くようになったのでしょうか。

「自分がそうであったように、これからお子さんが自閉症だと診断された保護者の方が藁にもすがる思いでネットで検索した時、案外楽しそうに暮らしている私たちのエピソードを読んで、少しでもホッとしてくれたら良いなと思い、始めました」

そんな背景から基本的に「笑えるエピソードを選んで描いています」とのことです。

「友達をたくさん作らなきゃ」

#漫画が読めるハッシュタグ #特別支援学級 #自閉症スペクトラム #不器用 不器用BOYスバルと定規の話です🕺

星あかりさんのTwitterより / Via Twitter: @DakkoStar

実はこの漫画、小学1年生の時のエピソードなのだそう。その当時から現在を振り返り、このように語ります。

「当時は友達をたくさんつくらなきゃ、という焦りを感じているようでした。その後も空回りしていましたが、仲の良い子が増えるにつれて焦りが消えて、現在は落ち着いています」

「ただ息子の特性として、初対面の人との距離が近い(初対面でも親友のように話しかける)ということがあります。そのため、学校という場で少しずつ適切な距離感のデータを集めて成長と共に、反映できたら良いなと思っています」

#漫画が読めるハッシュタグ #自閉症スペクトラム #花粉症 現在小学2年生のスバルが幼稚園の時のエピソードです! 現在は舌下免疫法をしています😊 今も鼻はかめないもののポケットティッシュは使えるようになりました(笑)

星あかりさんのTwitterより / Via Twitter: @DakkoStar

漫画を通して、伝えたいこともあるといいます。

「いつもブログやTwitterで見守ってくださる方々には、息子が様々な経験を通して成長している姿を見せたいです」

「初めましての方々には、発達障害の人の中には、対人関係や人との程よい距離感をはかることが難しい人も、いることを知ってもらいたいです」