新型コロナウイルス「今が一番ひどい」。秋葉原のバー経営者が口にした胸中。

    秋葉原でバーA-Buttonを経営するしんいちさん。2008年にお店をオープンし、リーマンショックや東日本大震災をも乗り越えた彼が「ゴールデンウィーク明けには馴染みの店が無いかもね」とツイートした理由とは。

    「ゴールデンウィークには馴染みの店が無いかもね」

    新型コロナウイルスの感染拡大を受け、業界の今後を危ぶんだ飲食店経営者ののツイートが話題を呼んでいます。

    4万6千いいねや「他人事ではない」「うがい・手洗い・消費!」などの反応が集まったツイートは…

    これはリアルな話だから真面目に聞いて欲しいんだけど、うちの店含めて、マジでかなり意識して馴染みの店に行かないと、体力ない個人店舗はコロナで吹っ飛ぶよ。GWには馴染みの店が無いかもね

    A-ButtonさんのTwitterより / Via Twitter: @a_button

    このツイートをしたのは、秋葉原でゲームをコンセプトにした「ゲームが遊べないゲームバー」の「A-Button」を経営するしんいちさん(45)。

    2008年にお店をオープンさせ、リーマンショックや東日本大震災も経験しましたが、「今が一番ひどい」とも投稿しています。

    どうしてこのようなツイートをしたのか。BuzzFeed Newsはその胸中を取材しました。

    「最初のうちは『楽でいいや』なんて思っていたんですが…」

    Jon Hicks / Getty Images

    「よくよく考えると、みんな即帰宅し家にこもりがちになり、結果として夜の街に人がいなくなり、自身の店舗も来店客数は落ちていました」

    仕事が終わると秋葉原駅から終電で千葉方面に帰宅するというしんいちさん。

    イベントなどの自粛要請までは毎日満員状態だったというのに「今はガラガラの状態が続いている」と話します。

    新型コロナウイルスによって、昨年に比べお店の売上はかなり落ちていると話します。この状態がしばらく続いているうちに、空いている終電に慣れてしまった自分に気が付いたそう。

    「これは『いつの間にか非日常が日常になっている』と思い、そんな危機感から自分への戒めも込めてツイートしました。要するに、いま自粛ムードをみんなで作ってしまっている状況だと思うのです」

    お店の来店者の5割ほどが、ゲーム好きの欧米からの観光客。

    海外からのお客さんは1月中旬頃から、日本人はイベントの自粛要請があった2月26日以降に来店が減ったといいます。

    「海外からのお客さんが目に見えて半数程度まで減っています。彼らは長期休みを取って東アジアを数か国まわるといった旅をする人も少なくないので、訪日をキャンセルしているのかもしれません」

    「また、常連のお客様でもテレワークで外に出ない、同居している家族から外出を止められるなど、そもそも飲みに行きにくい環境があるようです。こちらも減っています」

    苦しい時に助けてくれたお客さんは、絶対に忘れない。

    インバウンドも減り、マジで死にかけてる飲食店には、こういう時だからこそ来て欲しい。苦しい時に助けてくれたお客さまの事は、店は絶体に忘れないからね

    そんなツイートもしているしんいちさん。取材に、こう思いを吐露しました。

    「たまには外に出て、行きつけのお店に顔を出すなどしていただけると嬉しいです。たとえ短い時間でも、お店は助かります」