母親は警察に電話をかけた。すべては遅刻癖のある息子を改心させるため

    「私には彼を叩き起こす時間はなかったの」と語る母親。彼女は3つの仕事を掛け持ちしている。

    ミシガン州に住むある母親は、時間になっても学校へ行く準備ができていない息子の付き添いを警察へ依頼した。

    この母親の行動を巡って議論が巻き起こっている。ある人々はこうした母親の行動は行き過ぎており、「公共サービスの浪費」だと口にする。一方で、「こんなこと大したことじゃない」という声も。

    母親、クリスタル・タウンさんはBuzzFeed Newsに対して警察を呼ぶという行動は正しかったと主張している。「後悔はしていません」とも。

    「また同じような状況になったら、私は迷わず警察を呼びます」

    「子育ては社会全体で担うべきこと。私はそこにある住民のためのサービスを利用したまでです」と述べ、他の親もこうしたサービスの利用をするべきだと主張している。

    クリスタルさんは3つの仕事を掛け持ちしている。「私には彼を叩き起こす時間はなかったの」と語る。

    つい最近も彼女は遅刻癖のある息子に対して、このまま遅刻し続けるのであれば、学校に駐在している警官へ通報すると忠告していたという。しかし、その後も彼の遅刻癖は改善することはなかった。そこで彼女は宣言通り警官へ通報した。

    「息子に言い訳はやめるよう伝えて、電話をかけました」と彼女は当時の状況を振り返る。「今日は容赦しないから」って。

    彼女は学校に駐在している警官に直接電話をかけた。その後、連絡を受けた警官は無事に息子を学校へと送り届けた。

    警察の責任者、ロン・ワイルズは母親の子育てを手助けできたことは「光栄だ」と語っている。

    「子どもが学校に規則正しく通えば通うほど、事件に巻き込まれるリスクは減ると考えています」

    「生徒の安全と成長を守るために我々は学校に駐在しています。家族に必要とされたとき、手伝うことも我々の仕事です」

    クリスタルさんは息子の遅刻癖を治すだけの効果はあったという。「彼は言ったの。ママもうたくさんだ、二度と遅刻はしないって」

    「ひとつ誤解をしないで欲しいのは、彼は悪い子ではないってこと。どこにでもいる普通の青年です」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:千葉雄登