離婚して、自分がゲイだと気づいた。僕がカミングアウトを決めたきっかけ

ゲイだと周囲にカミングアウトした男性たち。打ち明けたきっかけは何だったのか、ネット掲示板に集まった回答をまとめました。

おことわり：本記事ではアルコール依存、薬物依存、自傷行為など、センシティブな話題を含みます。

1. 「新型コロナのロックダウン期間に気づいた」

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「昨年、36歳を迎えた。新型コロナウイルスのロックダウンの期間に、自分はゲイだと気付いた。今までなんとなく分かってはいたけど、自信はなかった」

「小さい街に住んでいて、LGBTQを象徴するような、オープンな場所はない。ゲイの人を見かけて、自分と似ている部分を感じた。それから、自分は何者なんだと自問自答するようになった」

「1カ月後、友達の一人に打ち明け、そして数カ月後、世界に向けてカミングアウトした」

—u/kanetsukuri

2. 「同性婚が他国で法制化された」

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「同性結婚の法制化を国民投票する直前、アイルランドに移住しました。当時、32歳でした」

「同性婚が法律で認められても、自分自身がゲイであるとまだ隠し、本当の幸せを拒絶しているのは、おかしいと思うようになりました」

「移住して周りの環境が変わり、ゲイの人たちを見かけるようになってから、安心して、ためらうことなくカミングアウトできました」

「私の家族は『最高』の一言に尽きます。今まで自分自身を否定していた過去が、バカらしくなりました」

—u/entropionist

3. 「離婚がすべてのきっかけでした」

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「元妻には、ゲイであることをずっと前に明かしていましたが、 （妻にとって）ゲイは受け入れられないことに気づくまで長い時間がかかりました」

「元妻は再婚し、自分自身に満足しているようです」

「私も今は居心地が良く、ゲイの友人や、成人した子どもたちとシェアハウスをしています」

「今は、自分でゲイのコミュニティを作っています」

—u/stopthemadness2015

4. 「ある週末に、男性限定の旅行に参加しました」

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「39歳です。27〜28歳のころにカミングアウトしました」

「私は『人は変われる』という宗教文化で育ちました。（ゲイである）自分は変わらないと確信していたものの、神に対して変わるための努力をする義務があるように感じていました」

「何年もかけて、異性愛者になるために『男らしい』と言われるようなことをすべてやってきました。でもある週末、男性限定のラフティング旅行に参加したら、これまでの努力を経ても、自分は100％ゲイのままだとに気づきました」

「もうゲイである状態は変わらないと知ってから、この先の人生がどうなろうと、私はオープンになり、他人にも正直になろうと決めました」

「カミングアウトをしたら、自分自身、友人、家族に心労がかかるかもしれない。その前に、もしかしたら自分が変わるかもしれないと、長い間待っていただけだったのです」

「今は素敵な男性と結婚して、8年目を迎えます！」

—u/Strongdar

5. 「私の人生のターニングポイントは、手術を経験した時です。腎臓の一部を摘出する手術でした」

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「カミングアウトしたのは、46歳のときです。もうすぐ49歳になります」

「23年にわたって結婚生活を続けてきて、3人の子どももいます」

「手術後、残りの人生は幸せに生きたいと思いました。ただ、家族といるのが幸せじゃないとは伝えませんでした。彼らのために、もう一度やり直したかったのです」

「子どもたちはゲイであると知らせるには、十分な年齢に達していたので伝えました。子どもたちは理解を示してくれました」

「カミングアウトしたら、とてつもない肩の荷が降りた気がしました。いまは心から幸せだといえます」

「息子と見違えるほど似ている男性と出会った。もう2年も一緒にいます」

「私はずっと体だけの関係を望んできました。でも、8カ月後にはその男性と付き合っていて、もう過去は振り返らないと決めました」

「最初は、彼の両親との付き合いに苦労しました。でもいまは、彼らも私のことを好きでいてくれます。私が彼のことを愛し、幸せにしているからです」

「私の子どもたちも、彼のことが大好きです。まだまだ話したいことがありますが、今日はこのへんで」

—u/DaddiNTwink

6. 「友人が尋ねてくれました」

Genaro Molina / Los Angeles Times via Getty Images

「現在47歳。当時13歳だった1986年、フロリダ州オーランドでは、カミングアウトする機会などありませんでした」

「私はゲイでいたかった。少なくとも心の中ではね」

「26歳まで打ち明けてこなかったけど、ついに親友が尋ねてくれて、カミングアウトできました」

「いきなりのことだったので、私はビビって、『どういうこと？』って聞き返しました」

「浴びるほど酒を飲み、泣いたあと、自分をゲイだと認めました」

「その後、私は引っ越して、小さな町で仕事を見つけました。また長い間カミングアウトしないままでした」

「その間、同僚が付き合い、結婚し、子どもを授かっていました。それを見て、ひどく寂しくなってしまったのです」

「この2年、カウンセラーに通っています。真実も打ち明けました」

「いまでもずっと悩んでいます。でもいまは自分の性を正しいとか間違っているとかで分類するのをやめました」

「ゲイであるのは普通であり、たいして大きな問題じゃないと日々学んでいます」

「セクシュアリティに関係なくみんな、人生は残酷で、恐ろしくて、孤独だと思います。私はまだ、自己嫌悪や、アルコール依存症、薬物依存、自傷行為などで苦しんでいます。でも状況は良くなってきています」

 —u/[deleted]

7. 「友人の自殺がきっかけで、カミングアウトしようと思い立ちました」

Orange Sky Golden Harvest

「22歳まで、カミングアウトしませんでした。それまでは、オンラインで知り合った人と、ネット上で性的な関係を持っていました」

「ある時、友人が自殺しました。彼にはいずれカミングアウトしようと思っていましたが、できませんでした。でもそれがきっかけで、カミングアウトして、自由になろうと思い立ちました」

「オンライン上で繋がっていた友達と、実際に会いました。彼がファーストキスの相手であり、すべての行為が初めてでした。でも、自分が想像していた初恋の相手とは、かけ離れていました」

「家族と友人には、『バイセクシュアル』だと伝えました。そのときは本当にバイセクシャルだと思っていたんです」

「でも何年かが過ぎて、ついにゲイだと気づきました。そして、いろんな人と関係を持つ毎日がやってきました。でも心の中は空っぽでした。心の底では、本当の愛を欲していました」

「いまは31歳になりました。もうあの時に戻りたくないです。多くのことを教えてくれたし、怖い思いも何度もしました」

「でも、22歳までの世界とゲイの世界、それぞれの好きなところを知る機会になりました」

—u/texasnerd89

8. 「23歳まで、性への関心はいっさいありませんでした」

Nito100 / Getty Images/iStockphoto

「28歳あたりで、きちんとした判断のもと、自分がゲイであると確信しました。（性的な意味ではなく）特殊な形で女性に引きつけられる部分があったからです」

「23歳になるまで性的な経験を一切してこなかった私。しかし、ある日、心の中の性の『スイッチ』がオンになりました」

「もともと不快に感じていた性に対することに、どんどんと興味が湧いてきました」

「目新しく強烈な性への関心を持ち始めて数カ月後、恐怖を捨て、ポルノに出てくるような、さまざまな行為をするようになりました」

「男性を好きになるまで、そう時間はかかりませんでした。自分を詳しく理解するまでには時間がかかりましたけど」

「30歳になったとき、1カ月オンラインで仲良くしていた友人たちに、初めて性的な興味を持つようになりました。ネットで会った近しい友人にはカミングアウトし、初めてオンラインデートもしました」

「その後、新型コロナウイルスが流行りだし、オンラインでのデートがストレスに感じるようになりました。だからいまは、将来のパートナーと実際に会うのは控えています」

「次の目標は、両親に自分のセクシュアリティを明かすことです。いまはまだ言えていないですけどね」

—u/rbtur

9. 「元妻と私の友人が浮気したあとでした」

1001nights / Getty Images

「31歳の時、ついに元妻にカミングアウトしました。元妻は、僕の友人と浮気をしていました。息子も若かったんですけどね」

「離婚した後、親しい家族や友人にもカミングアウトしました。どうしてゲイになったのかを辿る旅が始まりました」

「そのなかで、自分がゲイであるのは家族にとって大きな問題ではないとわかりました」

「僕が受け入れられないと勝手に思って、自分の姿を長い間隠していたことが悲しいと、彼らは伝えてくれました」

—u/[deleted]

掲示板Redditから編集しました。

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この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：髙島海人