Twitterに投稿された“金魚の動画”に注目が集まっています。
ペンで金魚を書いて、
色をつけ、
水をあげると…
絵の金魚が、プカーっと泳ぎはじめました!
さらに、この動画には続きが。
紙に描かれた金魚が…
今度はノートを飛び出します。
逃げ出した金魚はコップで捕獲されました。水の入ったグラスの中でピチピチと泳ぐ様子は、まるで本物の金魚のようです!
この動画を制作した、漫画家のつのだ ふむさんにお話を伺いました!
ーー「すごい」「半端ない技術力」など多くの反響が寄せられたことについて、どのように感じていますか?
すごく嬉しいです。「涼しくなりたい」みたいな感じで投稿したけど、そんなわけはなく、本当はただ驚かせたくてつくったので、、、。 笑
技術的には、実に大したことをしていなくて、スマホとiPadで撮影編集しているだけだからこそ、喜びがひとしおです。
高級な肉とか海鮮を入れた炒飯を作って、美味しいと言われるよりも、具なしのシンプルな炒飯なのに「最高にうまい!なにこれ!?」と言わせるほうがかっこいいなあと思っていて。
ーー手品みたいで見入ってしまいます!こちらの動画はどのように作ったのでしょうか?
僕はリアル手品もちょっとだけチャレンジしたことあるのですが、練習すればするほど「こんなしょうもないタネの手品、バレバレなんじゃ?」と思えてくるのですが、しっかりやりきって見せると、驚いてもらえる。
この動画もそんなかんじで、タネはなんにもすごくないです。
スケッチブックに、金魚の絵を描き、そこにコップに入れた水をぶちまけます。
その様子をスマホで動画撮影します。
その後、水を浴びてふやけた金魚の写真も撮ります。
iPadのお絵かきソフトに写真を取り込み、金魚をくりぬいて泳いでるように移動させます。
その移動を画面録画で撮影し、水をぶちまけた動画とくっつけると、金魚が泳ぎだしたように見えます。、、、作業工程ざっくり言えばこんなかんじですが、細かい部分の調整、編集が難易度高くて、作るまでは「やれるかな、、、!?無理かな」と五分五分の状態でつくりはじめるんですが、そのチャレンジ感があるからつくってる気がします。
ーーこのアイディアはどのように思いついたのですか?
パッと思いつく、みたいなかっこいい天才みたいなことは、僕には起こらなくて、「ノートに描いた絵が、、、動き出したい、、、何の絵が、、、?なめらな動きが作りやすい、、、、魚、、、、夏だし、金魚だ、、、、どうやって動き出す、、、?水、、、、水を得た魚、、、、、」みたいに、ジワジワーと連想していきます。
基本は、「絵が出現して動き出したい」があって、そのバリエーションを考えてます。
動かないはずの絵が動くって、やっぱりいつでもちょっとした驚きになるんですよね。2019年なのに。不思議です。
ーー今後チャレンジしたいことなどはありますか?
今はツイッターとインスタで、テスト的にいろんな手法を試してるんですけど、すごくいい手法が見つかったら、それでストーリーのあるものをやりたいと思っています。
マンガの連載が、これからネット上ではじまる予定なのですが、もしかしたらそちらでもここで得た技を使うかもしれません。
今はまだまったく思いついてないような、びっくりするような表現を実現するのを自分がいちばん楽しみにしています。