『パラサイト 半地下の家族』に隠されていた細かすぎる設定 15選

    ネタバレを含みます!まだ観てない人は気をつけてね。

    🚨警告:この記事はネタバレを含みます!!🚨

    1. ポン・ジュノ監督とホン・ギョンピョ撮影監督は、「貧富の差」を視覚的にも表すため、ヨンギョ(裕福な家庭の母親)とムングァン(家政婦)との間にあえて線を入れて撮影している。

    2. パク家の本棚には、アルフレッド・ヒッチコックの作品が並んでいる。というのも、ポン・ジュノ監督いわくヒッチコックの作風が『パラサイト 半地下の家族』に影響を与えたから。

    3. 豪勢なパク家自宅をデザインしたのは「ナムグン」だと作中で語られている。この「ナムグン」はポン・ジュノ監督の別作品『スノーピアサー』に登場するキャラクターの名前。

    4. キム家の娘、ギジョンが偽装した卒業証明書は「延世大学校 」のもの。ポン・ジュノ監督は同大学の社会学科を卒業している。

    5. キム家が前半に飲んでいるのは比較的安価な発泡酒「 FiLite」。後半になると、高価なサッポロビールを飲んでいる。

    6. パク家の息子、ダソンが描いた「自画像」は、おそらく地下に住んでいたグンセを描いたもの。

    7. ムングァンが家政婦を解雇された時、ドンイク(裕福な家庭の父親)は「ムングァンは2人分の飯を食べる」と不満を漏らしていた。これは地下に隠れていたムングァンの夫、グンセに食べさせるためだった。

    8. キム家がパク家自宅に忍び込むシーンで、ジャーキーを持つギジョンの手が左手から右手に一瞬で切り替わっている。

    9. ギテクは過去に「台湾カステラ」の運営会社のドライバーをしたと話していたが、グンセはこの「台湾カステラ」の事業に失敗し、多額の借金を抱えていた。

    10. キム家の母親、チュンスクがパク家のソファーでまどろむシーン。この時に流れていた曲はジャンニ・モランディの「貴方にひざまづいて」。

    11. 避難所で岩を抱きながら一夜を過ごしたギウ。翌朝のシーンになると、手にがついている。

    12. ダソンの部屋には、ギテクとドンイクが終盤のパーティーで身に付けるかぶり物がある。

    13. チュンスクが急いでパク家自宅を掃除するシーンで、慌てて自分の携帯電話も捨ててしまっている。

    14. 映画冒頭、ギテクが「便所コオロギ(カマドウマ)」を指で弾く。人の住居に住み着くこともある便所コオロギに、結局は自分がなるのだが…。

    15. 映画冒頭でギウの友人、ミンが岩のお守りを持って行ったとき「食べ物のほうがよかった」とチュンスクが言う。終盤、ギジョンが地下に食べ物を運ぼうとするが妨害され、ジウが岩を持って行ってしまう。これが全ての悲劇の元に。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子