「掃除力があれば、高くても売れる」日本で掃除機を売りまくった男が語る

    世界で一番シビアな日本の家電市場でどう戦うか、社長に聞いた

    突然ですが、この人知ってますか?

    アメリカでダイソンより売れた掃除機

    ゴードンさんは今年、アメリカの家電メーカー、シャークニンジャの日本法人 社長に就任しました。スウェーデンの森に豪邸があるのに、なぜ酷暑の東京に戻ってきたのでしょう。

    「一言で言えば、出会ってしまったからです。シャークニンジャの掃除機だったら日本でシェア1位を取れる、そう確信して、再びのチャレンジを決めました」

    日本の消費者は世界で一番厳しい

    「世界中で製品を販売しているメーカーであっても、日本向けの製品は特別なラインで作ることがあります。

    それくらい日本人の要求は高いものです。

    でも、だからこそ面白いし、私は日本の家電マーケットが大好きなのです。日本で高い評価を得た製品は、世界中どこに行っても通用します」

    たった2ヶ月で製品を作り上げた

    その後、市場調査などを重ね、2017年3月に再びボストンに行き、製品の細かい仕様について山ほどの要望を伝えたました。

    「驚くべきは、そのスピード感です。

    2ヶ月後の5月にはデモ機が完成し、日本のモニター50人に製品を使ってもらいました。

    海外の家電を日本向けに改良するという仕事は、これまで何度もやってきましたが、ここまで素早い対応は初めてでした」

    トップシェアを獲る