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エコでラク!ラベルのないペットボトルが増加中!

アサヒ飲料が2018年から始めた「ラベルレスボトル」。捨てるときに手間がかからないなど、ユーザーからの評価も高く、更なる広がりをみせています

ラベルのないペットボトル「ラベルレスボトル」が増えてきている。

持続可能な容器包装の実現に向け、アサヒ飲料が2018年5月からスタートした取り組みで、現在はAmazonなどのネット通販を中心に展開する。

Natsuko Abe/BuzzFeed

記者自身、自宅で定期購入している水のボトルがあるときから「ラベルレスボトル」に変わった。ラベルがついていないことに一瞬混乱したが、捨てるときにラベルを剥がす必要がないなど、とても合理的だった。

しかし、ペットボトルにとって「顔」とも言えるラベルをなくしてしまうというのは、かなり思い切った取り組みにも思える。アサヒ飲料に話を聞いた。

飲料メーカーが考える「持続可能な容器包装」

アサヒ飲料は、飲料メーカーとして持続可能な容器包装の実現に向けた「容器包装2030」を制定し、環境問題に配慮した様々な取り組みを行なっている。その中で「ラベルレスボトル」の取り組みがスタート。まずはネット通販大手のAmazonで始めることになった。

左からアサヒ飲料 マーケティング本部マーケティング二部 お茶・水グループ 統括課長 飯島宙子氏、広域流通部EC・DMグループ主任 両角豪朗氏)

「ラベルをつけないという取り組みは、箱買いが前提となります。店頭で製品を陳列するリアル店舗ではできない、ネット通販ならではのアイディアでした」(アサヒ飲料 マーケティング本部マーケティング二部 お茶・水グループ 統括課長 飯島宙子氏)

ラベルレスボトルにすることで、従来ラベルに使用していた樹脂量は約90%まで削減できる。しかし実現には約1年ほどかかった。

「全く初めての取り組みだったので、法的に問題がないか関係省庁への確認が必要でした。また、ボトルの顔とも言えるラベルを外すということについて、社内でも様々な意見があったのも事実です。しかし、持続可能な容器包装への取り組みは飲料メーカーとしての使命でもあるということから実施しました」(飯島氏)

ユーザーからは「楽」という声

Natsuko Abe/BuzzFeed

始めてみると、ユーザーからは好意的な意見が多かった。

「ラベルを剥がすのがとにかく面倒だった、本当に楽など、想定以上に好意的な声が集まりました。エコに配慮した取り組みが、ユーザーにとっても便利だというのは理想的です」(アサヒ飲料マーケティング本部 広域流通部EC・DMグループ主任 両角豪朗氏)

当初「アサヒおいしい水 天然水」のみで展開していたラベルレスボトルは現在、「十六茶」「六条麦茶」「守る働く乳酸菌」、Amazon限定で「ウィルキンソンタンサン」などラインナップを拡大している。

知名度と信頼があるからこそ可能なプロジェクト

Natsuko Abe/BuzzFeed

ラインナップが広がる一方、ラベルレスボトルならではの問題もある。コンビニやスーパーなど、リアル店舗での展開が難しいということだ。

「ラベルレスボトルはあくまで箱売り専用の商品で考えています。そもそもラベルレスボトルは、お客様がアサヒ飲料というメーカーを信用してくださっているからこそ、成り立っている取り組みです」(飯島氏)

例えば新たに売り出す飲み物では「ラベルレスボトル」は通用しない。中身がどういうもので、どういう味か消費者が理解しているからこそ成立するプロジェクトなのだ。

今度は完全ラベルレスに

Natsuko Abe/BuzzFeed

現在、アサヒ飲料のラベルレスボトルには「タックシール」と呼ばれるシールが貼ってある。

「製品名やリサイクルマークなどが表示されています。簡単にはがせるものですが、このタックシールもなくそうと今動いています。箱買いするものはラベルレスでというようにお客様の選択肢を増やしていければと思います」(飯島氏)

アサヒ飲料はラベルレスボトルのほか、ラベルの軽量化、再生ペットボトルなど「持続可能な容器包装」の実現に向け、取り組みを強化する。