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これでもう本棚はいらない、マンガ全巻を小型カードに詰め込んだ「全巻一冊」

狭い日本の家庭にぴったりでは。

大長編の漫画をSDカードに収録して販売する「全巻一冊」プロジェクトがスタートした。

大きな変更は作品とデバイスをセットにはせず、カセットの差し替え式にしたところ。

第1弾は以下の4作品をそれぞれSDカードタイプのコンテンツカセットに収録し、専用デバイスに差し込んで読めるようにした。

『沈黙の艦隊』&『ジパング』(かわぐちかいじ/講談社)

『シティーハンター』(北条司/ノース・スターズ・ピクチャーズ)

『北斗の拳』(武論尊・原哲夫/ノース・スターズ・ピクチャーズ)

『ミナミの帝王』(天王寺大・郷力也/日本文芸社)

あわせて75巻の「沈黙の艦隊」と「ジパング」は3万7500円、32巻のシティハンターは1万9700円、18巻(日米版)の北斗の拳は1万5300円とおおむね1冊500円前後の計算。

そして100巻を超えるミナミの帝王は1万円と破格の価格設定だ。

安いだけではなく、省スペース。

なお、カセットを差し込んで読むための専用デバイスは3万5000円。カセットコンテンツとあわせて以下の5箇所のTSUTAYA店舗のみで予約を受け付けている。

1. SHIBUYA TSUTAYA

2. 銀座 蔦屋書店

3. TSUTAYA BOOKSTORE 五反田店

4. 梅田 蔦屋書店

5. 六本松 蔦屋書店

なぜいま、このタイプの電子書籍を出すのか。

開発元であるプログレス・テクノロジーズの小西亨氏は、「作家さんが魂を込めて描きあげた作品を最高のかたちで読者へ届けるため」と語る。

一見、時代に逆行しているようにも思えるが、スマホやタブレットにはない紙での読書感を、電子マンガでも忠実に再現することを目指しているという。

全巻一冊で読むとしたらどんな作品がほしい?

今後は第2弾タイトルの発表を8月に予定しているそうだ。

全巻一冊は巻数の長い作品ほどメリットがあるが、個人的には横山光輝三国志がラインナップに加わってくれるとプレゼント用途にもありだなあと思った。