酸辣湯麺(スーラータンメン)を食べたくなったら、近くにある「揚州商人」に行く。

ここは中華風の麺料理を中心に、餃子や点心なども揃えるお店。関東に30店舗以上を展開する。
決して多くはないが、なぜかスーラータンメンが食べたい気分のときに、目の前に現れるのだ。
お店に入ると、一応メニューは見るものの、心はスーラータンメンに決まっている。

お店の一番人気のメニューらしく、かなり気合が入っている。
「私の父が、上海へ行くと必ず飲むスープが酸辣湯です。ある時、劇的にひらめき、『これに麺を入れたら大ヒット商品になる!』と。ひらめき通り、揚州商人のナンバーワン商品となりました」
メニューにはこんな誕生秘話まで載っていた。
揚州商人は、麺の種類が選べるから好き。

太くて平べったい「刀切麺」、中華麺のような「揚州麺」、極細の「柳麺」の3種類。
個人的には、スーラータンメンのように濃厚なスープと絡ませるなら刀切麺が一番合うように思う。
これが揚州商人のスーラータンメン。960円(税込)。

表面はふんわりとした卵におおわれていて、ラー油の赤い色が差し色としてきいている。
ピリッと辛いような、ツーンと酸っぱいような複雑な香りが漂ってきて、とにかくおいしそうだ。
まずはスープを1口飲んでみる。

うまいです。
もうめちゃくちゃにうまいです。
やっぱりもう1口飲んじゃう。

ああ、やっぱりうまい。
で、いよいよ麺もいただく。

不揃いでコシのある太麺がスープによく絡んでいる。
麺のもちもちとした歯ごたえに、酸っぱくて辛いスープがめちゃくちゃ合う。
もう箸が止まらない。
太さも長さも不揃いなこの麺が最高に良い。

とにかく力強い麺なので、スープにもまったく負けていない。
揚州商人のスーラータンメンがすごくおいしい理由は、このスープと麺の相性の良さにあるのではないか。
具もシャキシャキ食感でたまらない。

たけのこや白髪ネギ、豚肉、しいたけなどがたっぷり入っていて、一体感を持って迫ってくる。
この具もとてもおいしい。
小さな穴の空いたスプーンが付いてくるので、どんどん具をすくって食べましょう。
こんな感じで月に1回くらいスーラータンメンを食べに揚州商人に行ってしまう。
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