学びのフリマサービス「teacha」を使って知らない人から料理を教わってみた
先生はわりといい人だった。
学びのカテゴリは語学から料理、ゲーム、ビジネス、プログラミングなどさまざま。例えばこんなバラエティに富んだレッスンがある。
--スリランカ仏教、シンハラ語教えます
--【入門アニメ】あなたに合った入門アニメを教えます!
--【初・中級者対象】ストリートファイター5 プラチナランクまで指導します。
--UFOキャッチャーマスターにします!
--都内の保育園事情、特に認可保育園を目指すワーキングマザー予備軍の方にアドバイスします。
--【はじめてのうつ】鬱になったら知っておきたいお金の話
個人対個人だから相当ニッチな分野まで揃う。試しにいま気になってるスキルで検索してみると意外なものが出てくるのが楽しい。
というわけで、教わる側で使ってみる。

選んでみたのは、“【初心者向けワンツーマンレッスン!】おしえるルイズキッチン”というレッスン。
先生はIT企業に勤める男性会社員・前田塁さん。料理初心者向けの簡単な料理を教えてくれるそうだ。
自宅まで来てくれて、使い慣れたキッチンでやってくれるのがこのレッスンの特徴。しかも買い物から一緒に行ってくれるというから心強い。
さっそく会社のキッチンに呼んでみました。

左が筆者、右が先生の前田塁さん。なんとなく、とても良い人そうで安心した。
まずは買い物。同じビルに入ってる成城石井で。

この日のテーマは「お酒のおつまみを兼ねた簡単料理」。
家に帰って30分くらいで手早く作れる料理で、さらにお酒に合うものを教えてもらいたかったのだ。
「嫌いなものはありますか?」「ないです」「では好きなものは?」みたいな会話をしながら買い物をする。
好きな食材か……パクチー!

その場で要望を聞いてくれる。料理上手い人って応用が効くんでしょうね。
どんどん買い物を進めていく先生。

なんとなくの予算感と、作りたい料理のイメージを伝えると適当に選んでくれる。これは助かる。
へえー。普段買わないような食材も入ってて新鮮。

では料理レッスンを始めましょう。

お酒に合う料理なので、ビールも買いました。
まず1品目は「春巻き」らしい。

鶏のささみを切り、筋を取り除く作業から。

先生に手順を教わり、自分でもやってみます。鶏ささみの筋を取るのは初めてだったが、意外と楽しい。
スイートチリソースをまぶして巻く。

筋を取ったささみにスイートチリソースをまぶして、くるくると巻く。

教わったとおりにやってみると、なんとか、できた。
恥ずかしながら春巻きを巻いたのも初めてだったが、なんだこれ楽しいじゃん。

フライパンで焼く。ちょっと料理できる人みたい。

中火で片面3分ずつ焼く。ひっくり返してる姿はそこそこ料理に慣れた人みたいだ。
もちろん春巻きを焼くのも初めてだ! 焼き色がいい感じについてきたら、取り出してキッチンペーパーをかぶせて、15分ほど置く。粗熱を取りながら鶏肉に熱を入れていくのだ。
切って盛り付けたら完成。

塩ふぁさーおじさんのようにパクチーをかける。
1品目の「鶏ささみの春巻き」ができました。

春巻きって難しいんじゃないかと思ったら、意外とあっさりできた。
材料と作り方はこちら。
材料
・鶏肉のささみ(200グラム)
・春巻の皮(6枚)
・パクチー(好きなだけ)
・スイートチリソース(適量)
作り方
1.ささみは白い筋の部分を取る
2.春巻きの皮の上に乗せ、スイートチリソースを塗って巻く
3.フライパンに油をひいて中火で片面3分ずつ焼く
4.15分ほど放置したらパクチーをどっさりかける
そしたら早くも2品目に取りかかる先生。

1品目を作ってる途中からすでに仕込みは始まっていました。
アンチョビをカットし、シーチキンと混ぜていく。
フライパンでもやしを炒める。

とにかく手際がいい。フライパンにアンチョビ缶の油をひくのがポイント。
そこにアンチョビ&シーチキンを投入。

あらかじめ混ぜておくのが大事だってことがわかった。
2品目の「もやしとシーチキンとアンチョビの炒め」が光速で完成した。

あっという間にできた…! これめちゃくちゃいい匂いする。もうビールが飲みたくなってる。
材料と作り方はこちら。
材料
・もやし(1袋)
・シーチキン(1缶)
・アンチョビ(1缶)
作り方
1.アンチョビとシーチキンを混ぜておく
2.アンチョビの残った油をフライパンにひいてもやしをざっと炒める
3.火が通ったらアンチョビ&シーチキンを入れて混ぜる
気づいたらもう3品目に取りかかってる先生。

すでに鍋でパスタを茹で始めていて、フライパンではひき肉が炒められている。この手早さは見習いたい。
筆者が切った水菜とひき肉、豆板醤を混ぜる。

このまま食べたい。これで飲める。
ちなみにこんなところで楽しく料理しています。

茹で上がったパスタをざっと洗う。

ちなみにパスタは“完全栄養パスタ”と呼ばれる「ベースパスタ」を選んだ。
小麦全粒粉、チアシードなどの食材を練りこみ、糖質を従来のパスタより50%抑えているという。普通のパスタよりも野性味のある食感が気に入っている。
3品目も完成、「ひき肉と水菜のピリ辛冷製ベースパスタ」だ。

ちょっと汁なし担々麺っぽさも感じるスパイシーな冷製パスタ。ビールと一緒に流し込みたい感じのパスタに仕上がっている。
材料と作り方はこちら。
材料
・水菜(1/2袋)
・ひき肉(200グラム)
・ベースパスタ(2袋)
・豆板醤(大さじ2杯)
・麺つゆ(100cc)
・水(100cc)
作り方
1.パスタを茹でておく
2.フライパンでひき肉を炒める
3.3.炒めたやつを取り出して、切った水菜、豆板醤、麺つゆ、水と和える
4.パスタを水で締めて具材と混ぜる
30分くらいで3品できた。すごい。

春巻き、もやし炒め、そしてパスタまで。どれも酒に合う味付けになっている。
「こんなメニューがささっと作れたら家飲みも捗るよなあ」としみじみ思った。
料理の勉強になったかというと、なった。

春巻きはいままで敷居の高い料理だと思っていたが、こんなに簡単にできることに驚いた。次回作るときはチーズを入れたりと自分なりの工夫もできそうだ。

もやし炒めは、アンチョビとシーチキンを入れることで、味付けもほとんどしてないのにお酒にむちゃくちゃ合うおつまみになるのがすごい。

締めのパスタも手早くできた。これからの季節に向けて、冷製パスタの作り方を教われたのは良かった。
友達何人かで集まって、料理の先生を呼んでパーティー料理を作るとかありだと思う。

この陽気な前田塁先生のページはこちら。1人暮らしの人が先生を呼んで、ついでに飲み友達として一緒にお酒を飲んでもいいんじゃないかと思った。
あ、自分も何か教えてみたいかも。
機会があれば自分もteachaを使って誰かに教えてみたいと思った。前田先生みたいに得意なものがあればできそうだ。
例えば編集者であり、記者である筆者がライティング講座を開くとしよう。こんな感じですぐにレッスンを公開できる。

生活に困ったらやってみよっと。