藤原ヒロシ先生のホテルに関する対談が噛み合ってなさすぎて冷や汗が出るレベル

    自分がこれの編集担当だったら泣く。

    すごい対談を読んだ。

    PR TIMES / Via prtimes.jp

    新たに渋谷に誕生するTRUNK(HOTEL)を巡る対談(の形をとったプレスリリース)。

    渋谷・原宿の音楽&ファッションシーンを牽引する藤原ヒロシ氏とTRUNK(HOTEL)のクリエイティブディレクター・田中宏枝氏が、これからのホテルのあり方について語り合うというものだった。

    しかしこれが、良く言えば、全然噛み合っていない。

    1. 出だしから早くもヤバイ予感

    田中
    今日は是非、我々の持つ色々な分野における課題意識に対して、藤原さんのご意見をお聞かせ頂き、参考にさせて頂けたらと考えています。

    藤原
    そうですね...。でも、僕はその辺を考えたことがないですね。

    2. 「変化は感じて…?」「ありませんね」

    田中
    例えばホテルのあり方についてはいかがでしょう。藤原さんも海外を飛び回ってらっしゃるので勿論ご存知だと思うのですが、昔は「ラグジュアリー」もしくは「格式高い」というイメージだったと思うんです。それがこの15年ほどで大きくホテルのイメージが変わってきましたよね。そのあたりの変化は感じていらっしゃいますか?

    藤原
    そうですか? あまり大きな変化は感じたことありませんね。

    3. 「エースホテルがトレンドを変え…」「一番苦手ですね」

    田中
    ホテルのトレンドを変えたのは、ポートランドのエースホテルだと言われていますよね。

    藤原
    エースホテルはもちろん知っていますよ。でも、一番苦手なホテルですね。

    4. 「オープンな良さも…」「一人にしてほしいですね」

    田中
    地元住民も宿泊客も、分け隔てなくホテルロビーで寛いでいるというオープンな良さもあると思うのですが、いかがでしょう?

    藤原
    そうですね。でも、僕はそういう中に入って皆と和気藹々とするのが苦手なので、一人にして欲しいですね。

    5. 「食の健康にフォーカスして…」「全然興味がありません」

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    田中
    ホテルなので、「泊まる」「食べる」という部分で、レストラン(TRUNK(KITCHEN))と串焼き(TRUNK(KUSHI))が入っています。レストランでは、特に「食の健康」にフォーカスして、「オーガニック」「一汁三菜」をテーマにしています。バランスの良い食事を出すように考えています。

    藤原
    その点で言うと、僕は「身体に良いモノ」には全然興味がありません。コンビニエンスストア(CVS)の食事でも生きていけるし、唐揚げでは某CVSのものが一番おいしいと思っているくらいなので。

    6. 「串焼きってどんな料理?」「串に刺して食べる肉です」

    田中
    ホテルのエントランスなのにスタンディングで串焼きを食べることができ、インバウンドの方などにシブヤカルチャーを感じてほしいと思っているのです。なぜ串焼きなのかというと、実は新橋と渋谷に串焼きの起源があるらしいのです。戦後の闇市ですね。

    藤原
    串焼きってどんな料理?

    田中
    串に刺して食べる肉です。焼き鳥屋さんなどで出している、あのスタイルのことですね。

    藤原
    なるほど。焼き鳥などのことですか。

    7. 「ホテルラウンジを開放して…」「僕は苦手ですね」

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    田中
    「ホテルラウンジ」について私たちなりに考えたとき、敷居が高くて入りにくい。それも良いところでもありますが、私たちはあえてノマドワーカーに開放したり、渋谷のママ会に開放するなど、コミュニケーションが取れる場所にしたいと考えているのです。

    藤原
    人とはあまり出会いたくないタイプなので、僕は苦手ですね(笑)。

    8. 「是非一度ご宿泊くださ…」「カフェあるんですか」

    田中
    完成したら是非一度ご宿泊いただいて、厳しくご意見頂ければ(笑)。

    藤原
    カフェあるんですか?

    田中
    ありますよ。レストランにも是非いらっしゃってください。

    9. 「敢えてオープンに…」「僕だったら嫌ですね」

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    田中
    敢えてやってみよう、という試みです。普通は隔離しますが、敢えてオープンに見せてみようと考えました。

    藤原
    僕だったら嫌ですね。

    10. もうホテルという名前をやめたら

    藤原
    やはり、ホテルという名前をやめたら良かったですね。

    田中
    1年前ぐらいによく話していたのです。ホテルという名前を取ってしまおうということも考えたのですが、迷った結果、ホテルという名称を残しました。

    藤原
    新しいものを全部イチから作るのは、全てがハリボテっぽくなってしまって難しいですよね。

    田中
    実際、そこは苦労しながらやっています。家具にアンティークなものを使ってみたり。

    藤原
    それやると余計にハリボテ感出たりしますからね。難しくないですか?

    11. 「理想を具現化するイメージでしょうか」「わからないですね」

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    田中
    自分の泊まりたいホテルをイメージして、その理想を具現化するというイメージでしょうか?

    藤原
    まだやったことがないので分からないですね(笑)。

    田中
    作るなら東京でしょうか? それとも海外でしょうか?

    藤原
    今のところ、何も考えてはいませんが、難しそうですよね。

    なお、対談の冒頭で田中宏枝氏が「日本では2011年の東日本大震災、海外では2003年のリーマンショックを機に、社会の流れがそれまでとは大きく変わりました」と述べているが、ここに疑問を持つ人もいた。

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    いわゆるリーマンショックとは、海外では「financial crisis of 2007–2008」、あるいは「2008 financial crisis」などと呼ばれており、一般的には2007年の米国サブプライム住宅ローン危機をきっかけに、2008年のリーマン・ブラザーズ破綻を経て世界的に拡大した金融危機のことを指す。

    とはいえ田中氏が言うように、リーマンショックと東日本大震災がそれ以降の日本人の価値観やメンタリティに与えた影響は少なくないはず。そんな新しい価値観を踏まえ、これまでにない形の複合施設的存在を提案するTRUNK(HOTEL)に期待したい。