#ストロングゼロ文学 効果はいかに? サントリーにストロングゼロの売れ行きを聞いた

    ストロングゼロ文学は売り上げにつながったか。

    サントリーの缶チューハイ「ストロングゼロ」がSNSでじわじわと人気を集めています。

    9%のアルコールがガツンとくるのに口当たりはすっきりでとても美味しく、手軽に酔えるコスパの良さから、BuzzFeed編集部にもファンは多い。

    その秘密は「−196度製法」。果実をまるごと−196度で瞬間凍結し、パウダー状に粉砕。果実の味わいをそのままお酒に封じ込めることで、すっきりとした飲みごたえを実現しているという。

    TwitterなどのSNSでは「#ストロングゼロ文学」という流行も生まれた。

    ストロングゼロを飲む自分、酔っていく自分を極限まで客観視した描写がTwitterのハッシュタグに集まっている。

    また誰もが知る文学作品とストロングゼロの強アルコールを掛け合わせた退廃的なおかしさも人気。

    桃太郎×ストロングゼロ

    むかしむかし、あるところで、おじいさんとおばあさんが飲んでいました。 おじいさんは山でストロングゼロ。 おばあさんは川でストロングゼロ。 おばあさんが川で贅沢をしていると、 大きな物が、どんぶらこどんぶらこ、と流れてきました。 おじいさんでした。 #ストロングゼロ文学

    酔っ払ったおじいさんが流れてきたのか、酔っ払ったおばあさんが幻覚を見たのか。

    浦島太郎×ストロングゼロ

    「何があっても絶対に開けてはいけません」 そう言って乙姫さまは、ストロングゼロ500ml缶1ケースを渡しました。 #ストロングゼロ文学

    もし玉手箱がストロングゼロだったら……。

    大きなかぶ×ストロングゼロ

    「うんとこしょ、どっこいしょ。」それでもアルコールは、ぬけません。 #ストロングゼロ文学

    飲んだ翌日、わかる。

    こころ×ストロングゼロ

    「精神的に向上心のないものはばかだ」これは二人で房州を旅行している際、Kがストロングゼロを飲みながら言った言葉です。 #ストロングゼロ文学

    ストロングゼロを飲むKには言われたくない。

    雪国×ストロングゼロ

    ストロングゼロをキメるとそこは雪国であった #ストロングゼロ文学

    なにが見えてもおかしくない。

    さらに将棋の駒をストロングゼロにした「#ストロングゼロ将棋」という新たな競技も登場。

    棋士がだんだん楽しくなってくる。

    SNSでも目にするし、将棋にもなった。同僚も友人もストロングゼロを飲んでるーー。

    これは自分の周囲がおかしいのか、それとも実際にストロングゼロが全国的な人気になっているのか……。

    よくわからなくなってきたので、サントリーホールディングス広報担当者にストロングゼロの現状について問い合わせてみた。

    --サントリーとしてはSNS上のストロングゼロ人気は耳に届いていますか。

    12月上旬から、#ストロングゼロ文学といった投稿があったことは知っています。多くのお客様がコメントされていることには驚いています。 

    お酒にはさまざまなアルコール度数の製品がございます。 弊社ではお酒を美味しく召し上がっていただくと同時に、アルコール関連問題の予防と適正飲酒の啓発を目的とした活動を続けております。

    体重・性別・年齢・アルコールの分解能力の違いなどにより、適量にはかなり個人差がございますので、お客様の適量と体調を考えてお酒をお楽しみいただければと思います。

    --SNS人気はストロングゼロの売り上げに影響を与えていますか。

    特に大きな影響はないと考えています。

    2018年1-3月は前年比111%と、引き続き好調に推移しています。2017年は前年比113%でした。

    --他の缶チューハイに比べてストロングゼロが人気になったのはなぜだと考えられますか。

    * 食事に合う味わい

    * 果実しっかりシリーズと甘くないシリーズの2シリーズのラインナップ展開

    * 高いアルコール度数による飲み応え

    特に上記3点がご好評いただいるため、と考えています。

    👉結論、あまり売り上げには影響していないようだ。

    これは意外だった。SNSでの言及は売り上げに直結しないようだ。

    2017年が前年比113%で、#ストロングゼロ文学が盛り上がってきた直近2018年1-3月が前年同期比111%ということは、堅調な売り上げではあるもののSNS効果というのは見られない。

    いかに自分の周りが偏っているか思い知らされた。

    しかしサントリーのコメントで最も大事な点はここだ。

    「体重・性別・年齢・アルコールの分解能力の違いなどにより、適量にはかなり個人差がございますので、お客様の適量と体調を考えてお酒をお楽しみいただければと思います」

    美味しいお酒は適量を守ってこそ。飲み過ぎにはくれぐれも注意し、楽しい飲酒生活を送りましょう。