キアヌ・リーブスはなぜ55歳になっても新作映画でキレッキレに動けるのか? 本人に聞いてみた

    来日して直島を訪問。なお、麺類の話は禁句。

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    亡くなった妻から贈られた子犬と暮らす元殺し屋が、子犬を殺された復讐にその数百倍くらいの数の悪人を殺しまくる映画『ジョン・ウィック』。そのシリーズ3作目となる『ジョン・ウィック:パラベラム』が明日、10月4日から全国公開される。

    そんな中、プロモーションのために来日した主演俳優のキアヌ・リーブスは、ひっそりと香川県の直島を訪れていたようだ。

    #KeanuReeves at #Teshima Art Museum #japan - Sept 5 2019 @tasteandsee_d_world 🙏: "An amazing contemporary art exhibit on a beautiful random little island in Japan. Unfortunately, no pictures allowed on the inside..." https://t.co/xDtrQGAzOk #日本 #豊島 #豊島美術館

    ファンと一緒に写真を撮り、美術館のメモ帳にサインをする。キアヌらしい素朴な佇まいは日本のネットユーザーの間でも大きな話題になった。その数日後、BuzzFeed Japanはキアヌ本人にインタビューする機会を得た。

    事前に関係者からくれぐれも注意してほしいと言われていたのは、「プライベートに関する質問は禁止(食べ物・ラーメン含む)」ということだった。

    ラーメン?なんでだろう…などと考えつつ、シリーズ全作品の監督を務めるチャド・スタエルスキと主演俳優のキアヌ・リーヴスに、新作映画について聞いてみた。

    監督「キアヌのコレオグラフィーは素晴らしい」

    --スタエルスキ監督にまず聞きたいのですが、最新作『パラベラム』はとにかく激しい、すごいアクションシーンの連続でした。セリフよりも銃声のほうが多かったくらいです。あの2時間の間に、ジョン・ウィックは何人くらい倒してるんですか。

    スタエルスキ:もちろん私自身、全体で何人死んだかはわかるんだけど、ジョン・ウィック(キアヌ)は「それはちょっと…」って言ってるな(笑)

    ジョン・ウィックという作品はコレオグラフィー自体が振り付けみたいになっていて、そこに銃が入ってくるので、シーンが長引けば長引くほどスタントが増えて、死ぬ人数も増えていく。たぶん、自分で数えたほうが楽しいかもしれないね。

    あと今回が第3章だからといって、「より大きくしよう」という気持ちはないんだ。より良くしたいとか、もっと観客の人に楽しんでもらいたいとか、もっとユニークにしたいという気持ちだけがある。

    キアヌのコレオグラフィーは今回も非常に素晴らしいし、私も監督として映画づくりに慣れてきた。スタントマンたちも本当にいい人たちを選んでいる。

    何作かつくってきて、映画づくり自体もチームとして非常に腕が上がってきていると感じたよ。

    --キアヌさんはスタエルスキ監督とは『マトリックス』以来の関係ですよね。

    キアヌ:そうだね。彼のビジョンと才能にいつも感服しているし、インスピレーションも受けている。

    何と言っても、ジョン・ウィックのストーリーテリングに対してしっかりとしたビジョンを持っていて、それをきちんと形にする知識を持っている人物だと思う。

    そして僕ら2人のテイストがすごく似てもいるから、阿吽の呼吸というか、多くを語らずにお互いが理解できるというところがあると思うし、何が好きか嫌いかという好みが2人はわりと似ているし、判断することができるのもいいんだ。

    キアヌ「普段はたまにエクササイズをするくらい」

    --現在55歳ですが、そうは見えないくらいものすごく激しいアクションでした。普段からどんな食生活、あるいは運動などを心がけているんですか。

    キアヌ:特にないんだよね(と頭を振る)。普段の日常ではちょびっと意識するくらいで、たまにエクササイズをするくらい。これというルーティンがあるわけじゃない。

    ただ撮影前には数か月間トレーニングをした。具体的には、(映画のポスターを指して)あれだよ。

    その意味するところというのは、ジョン・ウィックのスタイルっていろんな戦い方が1つにミックスされていること。それを演じるためには、それだけ準備が必要になってくる。

    たとえば柔道、乗馬、柔術、それから様々なそういったものを含めた武術とか。あとはもちろん武器の扱いもトレーニングしなければいけない。

    今回は特に乗馬関係と、リロードを4回するショットガンの“クワッドローディング”。これらは新しく学んですごく面白かった技術だね。

    --ラストシーンは次回作への繋がりを予感するものでした。すでに次はこういうことをしたいとか、そういった構想があるんでしょうか。

    スタエルスキ:今は何ができるかなとアイデアを出している段階。これまで3作やって、やりたかったけれどできなかったことも考えているところ。

    1作やるごとに「もっとこういうことができるよね」とか「もっと世界観を大きくできるよね」という話をしている。ジョン・ウィックではもう犬も使ったし、馬も使ったし、忍者も出てきたし、砂漠も出てきたから、もはや何でもできる。

    今の段階で、キアヌと2人で「次はどうしようか?」という話をしているのが、一番楽しい時間なんだよね。

    アイデアをやり取りしていて、「ここからどこにでもいける」という状態が何よりも楽しいよ。

    今回の来日ではこっそりと直島を訪問

    --先日Twitterで、香川県の直島に行った様子が拡散されていましたが、どうでしたか。

    キアヌ:最高だったね。安藤忠雄さんの建築もあったし、いろんなアーティストによる作品、それから建築物も。

    あとは、自然と人間の関係をすごく感じさせるようなところがとても素晴らしかった。

    --ちなみに、香川といえばうどんですが、どこの…

    映画宣伝スタッフの方:ちょっと、食べ物系の質問は、ごめんなさい。



    うどんの質問もだめでした。


    取材にあたってジョン・ウィックの過去作品を見返してみて、さらに試写会で最新作も見させてもらった。

    感想としては「とにかくキアヌのアクションがすごい!」「しかもなぜかジャストサイズのスーツ姿で動き回ってる!」「いったいどんな体してるんだ…!」という驚きしかなかった。

    1と2を見てる人はもちろん最新作も見るべきだし、まだ1作も見たことない人はこの機会にAmazonなどで過去作品(ジョン・ウィック1ジョン・ウィック2)をレンタルして週末を「ジョン・ウィック漬け」にしてみてほしい。

    最新作の『ジョン・ウィック:パラベラム』は、55歳スーツ姿のキアヌ・リーブスが約2時間にわたってあり得ないレベルのアクションを披露してくれるヤバい作品。映画を見た後はきっと体を動かしたくなると思う。

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    キアヌを見習って運動しよう。

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