好きなだけ本を読みたい。なんらなら本屋に住みたい。そんな夢を抱く人もどこかにいるんじゃないでしょうか。私はわりとそういうタイプです。
でも実は、そんな夢みたいな本屋が池袋にあるのです。その名も「BOOK AND BED」。本と寝床。

仕事帰りに1泊してみました。
23時。仕事が終わって1杯飲んだあと、池袋駅に降り立ちました。いまから本屋のようなホテルに向かいます。

徒歩2分ほどで「BOOK AND BED」のあるビルに到着。

ここがフロント。ベルを鳴らすと正面の木の扉が上にがらっと開いて、フロントの方が顔をのぞかせます。

身分証を提示して、宿帳を記入すると宿泊カードがもらえる。記載されている番号はホテルのドアを開けるのに使います。

お酒も飲んだことだし、シャワーも浴びたかったので、バスタオルと洗面用具のセットを購入(500円)。支払いはクレジットカードと交通系ICカードのみなので注意。現金は使えません。

なんだか、すごい空間
中に入るとこんな感じです。リラックス感が半端ない本屋、いやホテル。

逆から見るとこう。大きな本棚とソファ。あの本棚の奥がベッドスペースになっています。

読みたかった漫画がたくさんありました。

これ気になってたやつだ。「あーあれ読みたかったんだよなあ」っていう本が次々に出てきて、ちゃんとセレクトされている感じがしました。

こういう古いのもちゃんとそろっています。

水回りはとても清潔、女性客も多かった
シャワー、トイレスペースはあの奥のほう。

とてもきれいな洗面所。宿泊客は半数以上が女性だったのも納得。清潔感があるので安心ですね。

シャワーはコンパクト。さくっと浴びてきました。

まさに“本棚で寝る”状態、BOOKSHELFがおすすめ
さっぱりしたのでお泊りする部屋を覗いてみる。あの本棚の奥に隠れている部屋が「BOOKSHELF」タイプ。完全に本に囲まれて寝る状態。

このBOOKSHELFタイプは広さによって「STANDARD」(120cm x 200cm)と「COMPACT」(80×200cm)の2種類あります。今回はSTANDARDに宿泊。かなり広々しています。

電源とライトもあるので、ひたすら本を読んだり、結局ここでも仕事をしちゃったり、本に囲まれて気ままに過ごせるようになっています。

鍵がかけられるロッカーもありますよ。

部屋タイプはもう1つ、カプセルホテルのような形の「BUNK」があります。BUNKも広さによって「STANDARD」と「COMPACT」の2種類です。
宿泊料金は2タイプの部屋ともにSTANDARDが4500円、COMPACTが3500円。
本屋で好きな本をぱらぱら見ながら寝落ちする感覚
まだ寝るには早いので共有スペースでだらだらと過ごしてみたい。

前から読みたかった漫画を読む。山本周五郎・原作、望月ミネタロウの「ちいさこべえ」。

ひたすら漫画を読んでると、周りの人はどんどん少なくなっていく。みんなベッドに入ったようです。

ソファに寝っ転がって、なんとなく見上げると、天井にたくさんの本が釣られていました。おしゃれだー。

3時を過ぎて、そろそろ寝ようかなと、自分のベッドのほうをチラッと見たものの……。

そのままソファで寝落ちしたらしく、気づいたら朝になっていました。しまった!ベッドで寝てない!

ご飯の持ち込みは自由。近所にはスタバやパン屋も
さわやかな朝。窓からは池袋駅が見えます。この日も出勤なので駅がこれだけ近いのはありがたい。

共有スペースにはトースターや電子レンジ、ポットが完備。近所でご飯を買って温められます。外に出るのも、持ち込みも自由。

食器類もそろっています。

チェックアウトは11時。パンとコーヒーでも買って読書の続きを楽しみたいですね。駅近くなのでスターバックスやパン屋がいくつかあります。

本に囲まれて眠るーー。漫画喫茶でも同じことができますが、もうちょっとリラックスしたい方は泊まれる本屋、GWにどうでしょう。