名画の4分の1を空白にした新基軸の“ぬり絵”が話題だ。
11月に発売したその名も「ヨンブンノサン」というワークブックが売れているという。

ヨンブンノサンは約4分の3が名画、約4分の1が空白になっており、ただ色を塗るだけでなく、自由に描き足すことができる点が特徴。
ぬりえ感覚で名画に描き足すことで、こどもの想像力が育まれるという。

主に保育園や学童を対象としたワークショップ限定で提供されてきたが、参加者から「こどもの感性が引き出されていくのが面白かった」「親子でアートを楽しむひとときに変わった」など好評だったことから一般販売に踏み切った。

ヨンブンノサン代表で製品開発者の丸山琴さんはこう語る。
「絵の世界には正解も不正解もありません。ヨンブンノサンは『描かれた絵を肯定することで、人々の存在を根底から受容したい』という想いから生まれました」

一部を空白にするというアイデアは、名画に気軽に触れられるようにという工夫から出てきた。
思わず描きたくなる部分、想像性が膨らみやすい部分など、さまざまな要素を考えて空白の位置や形を決めているという。

購入はオンラインストアから。A5サイズのヨンブンノサン10枚とパネル、説明書が付いている「ヨンブンノサンmini museum」というセット商品が人気だという。
描いた絵は付属のパネルに貼り付けて飾ることができる。