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Updated on 2020年4月21日. Posted on 2020年4月17日

外出制限していても予防接種はしっかり受けて ワクチン情報提供の市民団体が不安な親御さん向けにQ&Aを公開

緊急事態宣言が全国に広がり、ますます制限される「不要不急の外出」。それでも、予防接種はしっかり受けることが大事です。ワクチンの情報提供をしている市民団体が、新型コロナと予防接種に関するQ&Aを公開しました。

新型コロナウイルス感染症の流行で、緊急事態宣言が全国に拡大され、「不要不急の外出」がますます制限されている。

しかし、このウイルスから身を守るために、他のウイルスからの防護がおろそかになってしまってはいけない。ワクチンで防げる病気(VPD)は、この時期でもしっかり予防接種を受けて防ぐことが必要だ。

NPO法人「VPDを知って、子どもを守ろうの会」は、不安を抱えている保護者向けに、公式ウェブサイトに「新型コロナウイルス感染症と予防接種に関するQ&A」を公開した。

NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会

新型コロナへの感染が不安で予防接種を控えている保護者向けに公開されたQ&A

同法人は、「小さなお子さんの保護者の方は予防接種を控えているようです。新型コロナウイルス感染症の感染予防をとりつつ、ワクチン未接種によるVPDに対する感染リスクを避けるために、Q&Aを参考にしてほしい」と呼びかけている。

「どのように受診したらいいの?」「BCGワクチン、新型コロナに効果ある?」

以下に、Q& Aの一部を抜粋しよう。

ーー新型コロナウイルス感染症の外出自粛で、予防接種に行くのも躊躇してしまいます。予防接種や体調不良の際にはどのように受診すればいいのでしょうか。

各地で新型コロナウイルス感染症の感染拡大のために外出自粛が求められていますが、予防接種や医療機関受診のための外出は認められていますので、ご安心ください。

医療機関の受診にお子さんの予防接種や発熱などで医療機関を受診するときには、まずかかりつけ医に電話相談をすることをおすすめします。医療機関によっては、診療時間が変更になっている場合もありますので、指定された時間帯や場所で受診してください。

ーー新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために緊急事態宣言が出て、外出自粛が求められています。予防接種は受けないほうがよいでしょうか。

予防接種は、VPD(ワクチンで防げる病気)にかかりやすい年齢になる前に接種しておくことが重要です。これまで通り接種できる年齢(月齢)になったら速やかに接種するようにしてください。

現在の外出自粛でいう「不要不急の外出」に予防接種は含まれません。しかし、さらに新型コロナウイルスの感染が広がる状況となれば、医療機関に行くことも「不要不急のものは控える」ことになるかもしれません。そうなると予防接種も受けにくくなってしまいます。このような状況だからこそ、いつもよりも早くワクチンを受けることをおすすめします。

日本小児科学会でも「新型コロナウイルス感染症に関するQ&A」を公開しています。参考になさってください。

ーーBCGワクチンが新型コロナウイルスの重症化予防に効果があるとの記事をSNSで見たのですが、大人も受けることはできますか。

BCGワクチンは、乳幼児の重症結核(粟粒結核と結核性髄膜炎)予防のためのワクチンです。成人の肺結核に対する予防効果はありません。

「新型コロナウイルス感染症にBCGワクチンが有効」との仮説がネット上で流れていますが、現時点では医学的な確証は何もありません。推奨できないどころか、成人に接種をしたら局所反応が極めて強く出る危険性が指摘されています。不正確な情報に惑わされないようにしてください。

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するBCGワクチンの効果に関する見解」日本ワクチン学会(2020年4月3日)

「最近の BCG ワクチンと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する報道に関連して~乳児への BCG ワクチンの優先接種のお願い~」日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会(2020年4月3日)

新型コロナの影響ではしかワクチン接種を逃す恐れ 世界37か国で1億1700万人以上 

実際に、新型コロナウイルスで予防接種をする機会が減っているのだろうか?

ユニセフによると、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスにより、麻疹(はしか)のワクチンをうつ機会を逃す子どもは37か国で1億1700万人以上とみられている。

はしかは感染力が強く、空気感染するのも特徴で、同じ空間にいるだけで空気中に漂っているウイルスに接触し感染してしまう。感染すると1000人に1人の割合で脳炎を発症し、やはり1000人に1人が死亡する怖い病気だ。

それでも、「VPDを知って、子どもを守ろうの会」の会員クリニックによると、麻疹風疹ワクチンに限らず、3月の予防接種週間の接種者は例年よりも極端に少なかったという。

同会ではこうした動きを受け、「不安の中にある小さなお子さんの保護者への情報提供を」と、理事の医師の監修のもとQ&Aを作成し、4月14日に公開した。

事務局の中井麻子さんは「感染を恐れて外出しない親御さんも多いかと思いますが、今はクリニックでも予防接種の時間を設けているところもあります。まずはかかりつけの先生に相談して、前向きに予防接種を考えてみてください」と呼びかけている。

新型コロナウイルス感染症と予防接種に関するQ&A

Contact Naoko Iwanaga at naoko.iwanaga@buzzfeed.com.

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