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ヤジ受けた患者・ヤジ飛ばした議員両方に嫌がらせ殺到 「死ね」「見苦しい」

「対立を深めたいわけではない。冷静な議論を」

受動喫煙対策を参考人として訴えたがん患者の長谷川一男さん(47)に、自民党の穴見陽一衆院議員がヤジを飛ばし、謝罪した問題で、両者のもとに匿名での抗議や嫌がらせメールが大量に寄せられている。

「死ね」「肺がんになって苦しめばいい」などと、嫌がらせの言葉を繰り返し浴びせかける人もいるという。

こうした動きに対し、ヤジを飛ばされた当事者である日本肺がん患者連絡会の長谷川一男さん(47)は、「誰かを誹謗中傷し、対立が深まることを求めていたわけではない」と冷静になるように呼びかけている。

ヤジを受けた長谷川さん(左)とヤジを飛ばした穴見議員(右)。双方に匿名の嫌がらせの声が投げつけられている。
時事通信

ヤジを受けた長谷川さん(左)とヤジを飛ばした穴見議員(右)。双方に匿名の嫌がらせの声が投げつけられている。

ヤジを受けた患者に対し 「いい加減にしろ」「見苦しい」

長谷川さんが代表を務める患者会には、ヤジ問題が報じられた後から、長谷川さんに対する抗議や嫌がらせのメールが相次いだ。

以下がその文面だ。

肺がんの医療費、助成金、君たちが受け取っているお金は国のお金。タバコの税収も含まれているだろう。お金を全額自己負担してから発言してくれ。金食い虫の発言は見苦しいだけだ

お前が良い法律と思っているのはお前にとっての良い法律。自分の考えを客観的にとらえられていないから『いい加減にしろ』

大多数のマナーを守っている喫煙者に罪をなすりつけるのはどういった了見か。合法的嗜好品をマナーを守って利用している者を一律に差別、排除しようとする考え方に断固抗議反対します


長谷川さんは「そうした言葉を見ると苦しく、気持ちが揺れてしまいますので、削除しています」と辛そうに話した。

穴見事務所にも嫌がらせの電話が殺到

一方、穴見議員の事務所にも、批判や嫌がらせの電話が殺到している。

秘書によると、ヤジ報道が出た直後から一日中、電話が鳴りっぱなしで秘書らが対応している。秘書はBuzzFeed Japan Medicalの取材にこのように話す。

「不適切な発言をしたのは事実ですので、批判の声は甘んじて受けたいと思っています。中には最初から罵倒、罵声で、『死ね』『お前が肺がんになって苦しめばいい』『辞職するまで電話はやめない』『事務所に押しかけるぞ』『人間以下のブタ』などと繰り返されることもあります。批判を受けても仕方ないことをしたので、お聞きしてお詫びするしかない。粛々と対応するしかありません」

対立を深めたいわけではない

こうした反応について、長谷川さんは次のように話す。

「誰かを誹謗したり、中傷したりするために、参考人として国会で意見を述べたわけではないですし、今回のヤジを指摘したわけでもありません。受動喫煙対策を強化する法律が良いものになるように患者の意見を訴えただけなのに、なぜこのようなことになるのでしょうか」

その上で、こう願った。

「対立が深まるのを望んでいるわけではありません。穴見議員への嫌がらせもどうか止めていただき、受動喫煙で苦しむ人がいなくなるように冷静に法案の議論を深めてほしい」

穴見議員 厳重注意 大分がん研究振興財団を辞任

一方、穴見議員は今回の問題を受け、21日に衆院厚生労働委員会の高鳥修一委員長から、口頭で厳重注意処分を受けた。朝日新聞などが報じた。

また、共同通信などによると、22日に大分がん研究振興財団に理事の辞任届を出し、受理されたという。

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