• sustainablejp badge

廃棄が迫った食品が値下げに。ファミマの「エコ割」が良いことずくめだった

FamilyMart(ファミリーマート)では、消費期限の近い食品を値下げする「エコ割」が導入されました。その経緯を開発担当者に伺います。

先日ファミマにお昼を買いに行くと…。

ファミリーマート提供

あれ…?値下げシールが増えてる?

実は「エコ割」という新しい取り組みがスタートしてた

ファミリーマート提供

食品ロスの削減を目的にしているらしい。

コンビニでもこんな取り組みが始まってたなんて…。

どんな経緯でこの「エコ割」が生まれたのか、ファミリーマートエリアサポート本部のご担当者及び、サステナビリティ推進部のご担当者にお話を聞きました。

ーー今までの値下げとなにが違うのでしょうか?

「エコ割」は、シールを商品に貼るだけで、会計時に値下げができる仕組みです。

1日に4回、消費期限を確認するタイミングがあります。

期限が迫った商品を値下げすることがありますが、その時にバーコードつきのシールを貼るだけで簡単に済ませられるようになりました。

そうすることで直営店だけでなく、対応が難しかった加盟店でも簡単に値下げができるようになったんです。

ファミリーマート提供

価格はお店の判断で、商品の在庫量をかんがみて、店長が判断していけるようにしています。

だいたい2割くらいを目安に値下げをしています。

ーーーなるほど、値下げが効率化されるようになったということですね。

はい、そうです。

効率的に値下げができる恩恵ははかり知れません。

それは、毎日の天候や周辺状況を見ながら商品を仕入れている店舗の事情と関係があります。

例えば梅雨が明けて天候が悪化した時には、一時的に客足が鈍ることがあります。

また昨今の状況では、近隣でイベントを準備していたのに中止になることも。

そんな時に、仕入れていた商品を余らせるのではなく、少しでも安くお客様に提供できるようにするために、効率的なシステムが役に立つんです。

ーーーお客さんが安く買えるだけでなく、お店側にも廃棄食品を減らせるメリットが!まさに良いことずくめですね。

加盟店からは「助かる」「廃棄する食品が減った」という声をたくさんいただいています。

また、シールによって、お客様にも「エコ割なんだな」とわかっていただけるようになりました。

ファミリーマート提供

安さと合わせて、「エコ割」というのが目に入って、お客様にもこれが環境に対する取り組みの一助になると感じていただけるのであれば、我々の励みにもなります。

ーーーいち消費者として、身近なコンビニで食品ロス削減に貢献できるのは、すごくいい取り組みだと思いました。社会全体の中で、他業種と差別化して取り組みたいことはありますか。

いわゆる見込み需要と供給のバランスが、コンビニの課題だと思いますが、「エコ割」のようにシステムで解決につなげることもできます。

お店で発注する人が、いかに効率よく発注できるか。店舗と本部が、スーパーバイザー(巡回指導員)と一緒に考えながら進めていきます。

ーーー「エコ割」のほかにも将来的に取り組むことがあるということでしょうか。

ファミリーマート / Via family.co.jp

ファミリーマートでは、環境の中長期目標である「ファミマecoビジョン2050」という目標を立てました。

食品ロスについては、2030年で2018年対比で半分に削減し、2050年では8割減を目標に掲げています。

その実現のために、商品の消費期限を伸ばす「ロングライフ化」に取り組んでおります。

また、地域に密着したSDGsの取り組みとして、「ファミマフードドライブ」にも取り組んでおります。

ーーーファミマフードドライブ…?

ファミリーマート提供 / Via family.co.jp

自宅に余っている保存食品を店内の専用のボックスに入れていただくと、地元のNPOが回収にきて、地域の「こども食堂」などに持っていってくれる取り組みです。

形が違っても食品を大切にする取り組みを進めることが、お客様にも伝わるのではないか…?そんな想いから始まりました。

ーーーなるほど、とても興味深いですね。近くのお店にあったら利用したいです。

実際に食品ロスのニュースをみて「何かしたい」と思っていたお客さんから、すごく集まっています。

消費者の食品ロスの防止にもなるし、社会支援にもなる。

地域の拠点として、みなさまが食品ロスをなくす取り組みを支えられるようにこれからも続けていきたいと思っています。