今インスタでよく見る「#challengeaccepted」って何?
「#challengeaccepted (挑戦は引き受けた)」というタグをつけ、モノクロの自撮り写真を投稿するチャレンジバトンが、インスタグラムで流行しています。
インスタグラムで、また新たなチャレンジバトンが流行中です。
#challengeaccepted (挑戦は引き受けた)、#blackandwhitechallenge(モノクロチャレンジ)、#womensupportingwomen (女性をサポートする女性)などのハッシュタグをつけ、モノクロの自撮り写真を投稿するというものです。
別の女性ユーザーのタグをつけ、バトンを次に回します。
#challengeacceptedのハッシュタグがついたインスタグラムの投稿は、現在600万件を超えています。海外のセレブリティやインフルエンサーたちだけでなく、一般女性の間にも数多くのバトンが渡されています。
女性による女性のエンパワメントや、女性同士の団結を強めることを目的としたチャレンジですが、その発祥には諸説あるようです。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、ブラジルのジャーナリスト、アナ・パウラ・パドローが最初の投稿をした人物だと見られています。
チャレンジが広がった理由は様々。「女性のエンパワメント」という目的の背景には、トルコにおける女性への暴力や差別に抗議する流れがあったと分析する人もいます。
イギリスの女優、フローレンス・ピューは「#istanbulconventionsaveslives(イスタンブール条約が命を守る)というハッシュタグもつけて投稿してほしい」と呼びかけました。
イスタンブール条約(女性に対する暴力及びドメスティック・バイオレンス防止条約)は、女性に対する暴力に加え、家庭内暴力にも対処する規定として、世界の様々な国と地域で適用されています。
日本は独自に「DV防止法」を制定していますが、現在この条約は批准していません。しかし、批准を求める声は上がっており、政府も調査を行っています。
また、チャレンジの拡散には別の流れもあるようです。
アメリカのアレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員が、テッド・ヨーホー下院議員から女性蔑視的な暴言を吐かれたことを受け、7月23日に議会で演説をしました。
「妻や娘を持つことは、立派な男性である証拠にはならない。尊敬と品位を持って、他人に接することが、立派な男性である証拠だ」と伝える彼女の力強いスピーチが、SNSで話題になっています。
この動きも相まって、#challengeaccepted がより広がっているとの見方もあります。
一部では、自分の写真ではなく、3月に自宅で警察によって射殺されたブレオナ・テイラーさんの写真を載せる動きもあります。
人種差別や警察による暴力行為に抗議する「Black Lives Matter(黒人の命は大切だ)」運動が世界各地で広がる中、声を届けられなかった人々、声を届けるべき人々の写真を投稿しようという意図があるようです。
チャレンジの目的や発端に関する情報が錯綜する中、「自撮り写真を載せるだけでは意味がない」「目的を見失っている」という批判的な意見も。
しかし、女優のジェニファー・アニストンは以下の言葉を添えて投稿し、選挙への投票を呼びかけました。
「実を言うと、#challengeaccepted の実体は掴めていないけど…女性をサポートする良い機会は、誰も嫌わないでしょう?」
「そしておそらく、女性をサポートする最高の方法は投票に行くこと!」
他にも、たくさんのセレブや著名人がモノクロの自撮り写真を投稿しています👇
ジェニファー・ロペス
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子