スタバついにイタリアへ 本場のエスプレッソに勝負いどむ

    ついに来た挑戦のとき

    米スターバックスのハワード・シュルツCEOは2月28日、2017年、ミラノにイタリア初の同チェーンの店舗をオープンすると発表した。ゆくゆくは、イタリア国内の他の場所でも出店していきたいという。

    スターバックス社は、イタリア北部ベルガモを拠点に、流通や不動産業を手がけるPercassi Groupと提携する。Percassi Groupはライセンスを取得し、イタリア国内でスターバックスの店舗を展開する。

    スターバックスのリリースで、シュルツCEOは、「スターバックスエクスペリエンス」を誇らしいと思ってもらえるような形で提供したい、と述べた。シュルツCEOは、1983年からイタリアに赴いており、イタリアのコーヒーこそが、現在世界に2万3千以上の店舗を展開しているスターバックス・コーヒーのインスピレーションになっていると語っている。

    スターバックス・コーヒーの需要がイタリアでどの程度あるかは明らかではない。イタリアは、エスプレッソを好む文化と市場があり、これにスターバックスは挑む形になる。

    スターバックスは、欧州の一部ですでに展開しているが、同社が最大の市場となるとみている中国などと比べると、欧州での成長の速度は遅い。

    スターバックス初の海外進出は、1996年に東京にできた店舗だ。その2年後に、同社はイギリスに進出している。現在スターバックスは70カ国に展開している。